※携帯端末閲覧推奨
メ ラ ン コ リ ー 症 Ganzbehandlung―xxx 群 |
01,00--
リスタートを新年に定めて来てみれば。
まさかの早とちりだった事に気が付いたンだが。
何もねェと言う言葉が答えと思い、確かに手前勝手な押し付けの祝辞だったと開いた日記に残す言葉も見付けられず。
只々胸ン中に残る御前の残影に伏した目線を送るしか出来ずに居た。
何の進歩もねェ縮こまった餓鬼が虚勢を張る事も出来ず、其の侭日記を閉じるのは想像に容易いだろうよ。
新年の挨拶も此れ迄の時間のピース合わせも、いつも、の場所で一先ずは。
御前の積もり積もった文句、一つ残らず聞かせろよ。
25,00--
Happy Birthday.
格好付ける余裕すら無ェ。
…ンな無様な面引っ提げて来ちまったが、御前なら嗤ってくれンだろ。
謝罪も感謝も述べて楽になるのは己のみと胸に刻むが故、此処では祝辞のみを。おめでとう。
24,00--
俺が居ても居なくても変わらねェのなら胸に留め置く必要も無いのかもしれない。
21,00--
昨日でも明後日でもなくて、今。今が良い。勝手に期待して、思い通りの結末にならなくて、そんな筈じゃなかった。
20,00--
もうすぐ外が白んで来て朝が始まる。皆の一日が始まる。俺だって皆だよ。一緒だよ。変わんないね。心臓が止まるかと思ったのに。
17,00--
俺が欲しい物は他の人が持ってて、他の人が欲しいものをもしかすると俺が持ってるのかも知れない。それは所謂隣の芝は云々、無い物ねだりってことなんだろうけどさ。
今自分が持ってる物って言うのが自分じゃ良く分かってなくて、分かってないから何でも欲しくなっちまって、例え手に入れたとしても全然満足なんか出来なくてどんどん苦しくなって虚しく辛くなる。サミシイ人になる。埋まらない穴に何でも放り込んで、溢れないのを良いことに無理して掻き集めたガラクタで嵩を増して澱んで行くんだ。
11,00--
夢の中で右も左も上も下も全部ごちゃ混ぜになって外も内もなんにも分からないのに、ただ温かくて幸せで蕩けて。難しい事なんて考えずにふわふわ流されるまま、混ざり合うままに優しい時間で満たされてた。
それなのに目が覚めたら泣いてたんだ。すごく悲しくなった。夢が終わってしまったとか、そんな簡単な理由じゃなくて胸の中の奥の方がぎゅっと捕まれてるような、既にぽっかり穴が空いちまったような、良く分からない感覚が足の先からぞわぞわ這い上がって来て、すごく苦しくなっちった。
そうしたら昔にあった悲しい事とか忘れかけてた事とか連鎖するように頭の中に流れ込んで来て、枕抱き締めて涙を拭ったけど起きる気にもまた寝る気にもなれなくて、ずっと変わらない数字を眺めてた。
おれは臆病、だ。欲しい物を貰っても、無邪気に喜ぶ事が出来なくなってきてて。それは今を通り越して無限に広がる時間が作る道をあっちからこっちまで全部眺めて知ったような気になってるからなんだろうね。
10,01--
埋めた指先が熱い。あれだけ嫌悪露に睨んで来たにも拘わらず見下ろし核心を突けば簡単に剥がれ落ちたメッキが薄紅を覗かせて。痛みを伴うのは一瞬で後はずぶりと飲み込む底無しの沼の如く、藻掻きながら深く深く埋め尽くす。幻と言えど腹の底を掻き乱し、薄れ行く記憶故に感覚のみが厭に鮮やかに脳裏に焼き付いて。
10,00--
ずっと前から欲しィーって思ってたクッション貰っちった。えへへ。椅子にもなるやつで座るとぴたっと身体の形に馴染んで、マジ座り心地最高だよ。本当いつもよりだらけちまって、このメーカーの策略に嵌まっちまってるかも。マジマジあんがとね。大事にする!