〆　今年の冬は嫌い

肌寒くなってきたからふわふわの毛布を買いに行った。手触りが良いものしか使いたくないから、数日間は下見して何件か店を回ってから購入。手触り重視にしてたのに何故か安いやつになった。
日向も毛布を買った。アイツもふわふわのやつ。以前は分厚い重いやつが好みだったくせに、僕のふわふわ毛布だらけの極上ベッドを知ってからはそのふわふわの虜だ。
こんな風に、僕の影響で日向の趣味や嗜好がほんの少し変わるというが嬉しくて堪らない。僕の好きな物がいつの間にか日向の好きな物になっていると口元が緩んで仕方ない。

僕は毛布に包まるのが好き。自分の心臓側を横に折り畳むようにして朝までじっと動かずに包まって寝ている。日向は上を向いて毛布から足を出さないと眠れなくて、最初は掛かっている毛布は最終的には寝返りのせいで肩から居なくなって背中が丸出しになる。
冬になると「寒いから」と言って一緒にくっついて眠る事がある。僕の背中に日向がぴったりくっついて暖をとっているのを見ると、なんだかとても堪らない気持ちになる。僕がいるから日向が風邪を引かずにいてくれるのならこんなに嬉しい事は無いと思う。

だから僕がいない冬なんかは風邪でも引けばいい。そうしてやっぱりお前がいないとダメだって思えばいい。
…いや毛布増やされてた。しかも馬鹿だから風邪も引かないよね。あーあ、ヤだな。今日も好き。