風が吹いたら消えていく、波に浚われ解けていく。丸めて固めて混ざり合うナニカを作る日記。

想われるより想いたい。

渡されるより、渡したい。


でもさ、時には…ごく偶に。長い一年が何回かすぎたとある日、ふと…愛されたいと思った。ああ、想われてるな…って考えるまでもなく言葉に出るほどに自然に。
そんな風に想われたいと…思った。欲張りな考えだよな。

考えなくとも分かるくらい、ありったけのものを。

穏やかな夜なのに、雨が降る。言えたら楽なんだろうか、言わなければもらえないものなんだろうか。
考えても考えても、突き刺さるは自ずがココロ。

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沢山のことを話し合って、お互いに思っていることを口にして理解するまで分かち合う。

本当は、分かってる。あの人にどんなに想われているか、言葉にするのが不器用なだけで態度に表してくれているかも。

それを我儘に分からない、もっと聞きたいって言い出しちまったのが今回で。一生懸命に伝えてくれる言葉や気持ち、態度の全てが愛おしくて…溢れる。
痛いと思った傷の治りが早いのは、それだけあの人が俺を支え想い、大事に大事にしてきてくれたからのお蔭。もう、痛かったあの時の気持ちが思い出せないくらいには幸せだ。

痛みも幸福も、あの人から生まれる。いとも簡単に好きが溢れる。どんなに好きかってこと、底なしなのも…よく分かった数日間だった。兎に角、好きで好きで堪らないのを合間で吐き出してちょっと落ち着いてから顔を出しに行こう。


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大丈夫、なんだろうか。心配したって声が返ってくる訳でもない。オレに出来ることは限られたほんの小さなことで、きっと望まれていたのはただ傍にいて温もりを…だったんだ。


なのに、余計なことばかり伝えた気がする。
無理してないといい、何かあったんじゃなくのんびり休めているといいな。

こういう時、知識の大切さを知る。
しっかりと学んでおけば良かった、そうすれば何かしらの役に立てたかもしれないってのに。……役に立てる人間になりてえ。

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久し振りに開いた日記を読んでは思う、……その時その時の気持ちを書いているな、と。一瞬を必死に生きているなって思える瞬間が此処にはある。

が、しかし。そう、しかしだ。
さて、今日もこの気持ちを綴ろうと一枚インクの餌食にしてくれようってした途端に急に重量級の日記に変わる。まるで書くのを拒むかのように。

ただただ、頁が捲れない。書きたい内容を頭から掻っ攫う時間稼ぎをされているかのように…、開いた頃にはあらスッキリの書きたい内容が飛んでいるお花畑がみえる訳で。
何を隠そう、もっとシリアスな内容を綴りたかった数分前のオレは何処かに行っちまったらしい。無念だ。

あーあ…。



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