スレ一覧
┗318.最後の一秒を君と一緒に《R20》(204-208/217)

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204 :リヴァイ
2016/09/07(水) 23:46

雨足が強まって、強い風とともに窓を打つ音がする。
唸るような音もするが、腕の中で聞いているせいか、心地が良い。

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205 :リヴァイ
2016/09/13(火) 02:43

節々が痛い、鼻の奥も痛い上に、頭がぼんやりとして寒気がするのに熱い。
クソみてぇな状態だが回された腕の重さは心地いい。

ガスを吹かしても吹かしても、体が重くてうまく立体機動が出来ないおかしな夢を見た。
そのままうまく寝付けずにいるが、耳を胸に押し付けたら聞こえる音はそのうちに眠気を誘うだろう。

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206 :リヴァイ
2016/09/20(火) 00:29

嵐が近づいている、窓の外の風と雨の音が激しさを増してきた。
布団の中で聞く雨の音は嫌いじゃない。
鼻の先の直ぐ側で聞こえる穏やかな寝息と相まってずっと聞いていたくなるが、
こいつが起きなくなっちまうのは笑えねぇな。寝息よりは声のほうがずっと好ましい。

旅に行きたいという言葉に、昼間ぼんやりと考えた。
もし足を運ぶなら、肌寒い場所がいい。暑くてそれだけで体力を奪われちまうような旅より、
少しだけ厚着をして、去年贈ったグレーのコートを着たこいつと少しだけ近い距離で歩くのが苦痛にならない旅が良い。
涼しくなると食い物も美味い。いつかの旅行のように道すがらで食い歩きをするのもいいと思う。
俺達の素性をあまり知らない人間が多い場所で、肩書を捨てて過ごす日々はきっと楽しいだろう。

エルヴィンがなんとなく漏らした言葉だったが、ぼんやり考えるのは楽しかったように思う。

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207 :リヴァイ
2016/10/03(月) 02:45

早いもんでまた月が変わった。
まだ暑く蒸し暑い日も続くが、あっという間に年も終わるんだろう。
一度気になりだしたらいてもたってもいられず、本部の大掃除の計画書を進めようと奴の机を借りていたが、さすがに瞼が重い。
久しぶりの日記を認めたら、またベッドに戻る。

最近は触れられたい欲が強い。
決して触れられてねぇ訳でもないし、寧ろ忙しい状況の中充分に側に居てくれているんだが、ふとした時に骨が折れても構わねぇから目一杯腕を回して力を込めて欲しいとまで思う。
被虐趣味があるわけじゃない。ただ、奴とのことに関しては、その限りじゃない事もある。
押さえつけられ捩じ伏せられる事に何処か喜びを感じている自分が、不思議なもんだとつくづく感じる。
とんでもねぇ変態になり掛けているのかもしれない。…恐ろしい事だ。

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208 :エルヴィン・スミス
2016/10/12(水) 22:28

久しぶりにペンを取る。
静かな夜だ。
空気が冷えて心地良い。
気付けば秋らしい気候になっていた。あいつの好きな季節だ。
当人は、今夜珍しく出かけている。戻りは遅くなるそうだ。

近頃何かと慌ただしい。
常に駆けていて休む間もなく、立ち止まったら再び走り出せなくなってしまうような気さえする。
それでも合間にあいつのことを思い出すと、知らず肩に入っていた力が抜ける。
ひどく幸福な反芻をして、気力が湧くのと同時に少しだけあいつが傍に居ないことが寂しくなる。
恋しくなる、と言うのか。
こんな気持ちは知らなかった。

落ち着いたら冬を迎える準備をしよう。
上質な毛布を買いに。
3回目の冬も暖かく過ごせるだろう。

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