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23 :リヴァイ(乱入)
2013/11/02(土) 14:41



殆ど衝動任せだ。
エレン、一枚貰うぞ。
不都合があれば破れ。お前が初めて顔を出した日が其れだ。



#唯一の犬、最愛の恋人へ宛てる


ひそかに認められていたこの手記を見つけて数日、暇がありゃ読み耽る。
いつも懸命に見詰めて来る内側…胸の奥じゃ様々な事を考えていたのかと。


エレン、お前は訊いたな。自分の何処を好きになったのか、と。
悪いが…お前がこうだったから惚れた、と明確に言う事はしない。少なくとも今は。
お前が、其れに該当しない、まるで当て嵌らない部分を見せなくなると困るからだ。

例えば…従順な所、と言ったとして。其れでお前らしさが軽減されちまったら元も子も無い。歯向かう姿も、調子に乗って手を伸ばす所だって俺にとっちゃ大事なお前だ。

だから、数ある中のほんの一握り。気に入ってる部分を幾つか挙げようと思う。




ひとつ。
俺に対しては只管寛容であろうとするのに、自分の事となると臆病色に染まり、未だに何処か歯痒そうに言葉を詰まらせ躊躇いを見せるお前。
(遠ざけたかった。一番遠い所で、日の目を見ない様深く迄埋めた筈の感情が今はもうお前一色になった。息を吹き返すも同等だった。今の俺には、間違い無く誰よりお前が魅力的に映る)
ひとつ。
愛を語る度、そして気持ちを返される度、泣きそうになると綴っておきながら…だが涙は頑なに流したくないと強がるお前。
(その一文に、またしても遠慮無く笑わせてもらった。これだから泣かしたくて堪らなくなるんだ…馬鹿犬。あまり男の性を擽るな)
ひとつ。
関係が深くなればそれだけ増える、今までに見せたことの無い一面、見せられない一面。…互いに多々あるだろう。其れを踏まえた上で、尚俺が良いと繰り返し…受け止める覚悟もあるとそう告げたお前。
(俺の中の最も厄介な根源を真正面から揺さぶられて、心動かされない訳が無い。「貴方が良い」たったその一言が、俺にとってどんなに求めて止まないものだったか)


俺もまた、お前ならいいと思った。

振り回されても、疲れても、泣きそうになっても、苦しくても、傷付いても、例え温かなその手がこの首に掛けられたとしても。

幸せなばかりじゃない事を知ってる。懲り懲りだ、と手離した過去は重たい。だが、どうせ再び味わうなら…その相手はお前がいい。それ程迄に惚れている。

ほんの少しでも…伝わった事を願う。


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