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213.オシロイバナ
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40 :リヴァイ(乱入)
2014/03/22(土) 22:55


此処暫く花丸を腕いっぱいに溜め込んでいた俺の、可愛い可愛いあれの為に言葉を綴ろうと筆を執る。…散々綺麗だの何だのと抜かしてるんだ、俺が可愛いと繰り返し言った所で文句なんざ出てこないだろ?なあ。

恐らくは俺が与え得る言葉を、それがどんな色を纏っていようが、どんな匂いが染み付いていようが、どんな形を象っていようが、構わず手にして大事そうに飲み込むんだろう。

だからこそ俺は、とびきり甘く柔らかく煮詰めて押し付けたい。

そんな事を考えながら此処に並べる言葉を考える。自分が何を言いたいかではなく、どう感じ取って貰いたいかと頭を働かせながら、ああでもないこうでもないと一人悩む。此れは、間違い無くお前相手じゃなけりゃ得られなかった時間だ。


つい最近、出会って半年を目前にして新たに知ったお前の一面によって、また俺はひとつ愛しく思える要素を見付けられた訳だが(何の事だか頭の中で該当するモンが無けりゃ、其れで良い。俺だけが覚えていれば)
…本当は数なんざ数えられねぇぐらいに、愛しく思う部分は日に日に嵩を増して追い付けやしない。

こうして何でも無い日に一頁拝借したのは、記念日なんかに頼らなくとも出会ってから毎日、毎朝毎晩文を届け、時にははにかむように笑って、時には緊張の色を浮かべて、時には睡魔に押し潰されそうになりながら顔を見せる恋人兼飼い犬に何時だって、感謝してもし尽せないからだ。
遣る事成す事全てが俺だけに向けられたものなんざ…贅沢過ぎるだろう。

俺はと言えば馬鹿のひとつ覚えみてぇにお前の名を呼んで、求めて、許されるならその頬をずっと固定し――余所見するなと間違った躾をしちまいそうだ。…いや、寧ろ、してたな。悪い、手遅れだった。



エレン。

少なくとも俺の中で、お前は今までに会った事の無い部類の人間だ。何時もその思考も言動も明快で、けれど其れが総てじゃない事を知ってる。その一見厄介な部分が、ひとつひとつと皮が剥がれるごとに喜んでる事を今改めて明かす。

同様にお前が過去出会った人間と、一から十まで同じ「俺」は居ないだろう。まあ、多少似ている事ぐらいならあるかも知れねぇがな。

前に少し話したが、…俺とお前との時間に、未来に、問題に、過去の経験や自分一人の考えだけじゃ足りないと思わないか。
つまり、二人で居る限り幾らでも違う道を考えてやれるって事だ。
お前と話し合う事は嫌いじゃない上に…可笑しな話だが寧ろ嬉しいとさえ思う。

最初の、一番最初の問題にぶち当たった時を思い出せ。互いに様子見しながらも逃げる事はしなかっただろう。
放り出す事はしないと、その時互いに分かった筈だ。

別に何でもかんでも相談しろと言ってる訳じゃない。自分で考えて悩んで編み出した答えがあるなら其れを俺は尊重したいと思う。

そうじゃなく、お前自身の凝り固まってると考える部分、ひた隠し恐れる部分をどうにか解そうとしたい気持ちがある事を忘れるな。余計な世話だと言われちまったら其処までだが、言う分には自由だ。

俺に見せようとする部分じゃない所まで手を伸ばして、触れたい。分かるか?
…厄介な野郎に捕まったと思え。欲張りの座はやっぱり譲りたくないらしい。

最初から最後まで息を吐くみてぇに「好き」だと綴った気がする気がするな。…特に締めは考えちゃいない、終わるぞ。

今日もずっと愛してる。俺の愛しいエレン。


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