雨が降ってる。

俺は最近一人じゃ何もできない。
そう、何も。甲斐甲斐しく世話を焼いてくれるあの男は……いつかの男に面影が似ているな。
俺をベッドまで運び寝付くまで傍にいてくれる。
一人じゃ何もできない。
一人じゃ何もできない。
まるで呪文だな。神がいるなら皮肉だ。
俺は「一人じゃ何もできない」から今晩は眠れない。

もっと俺を見ろ。
皮膚さえ裂いて注視しろ。

さっさと俺に謝罪させろよ、なァ。
折檻されたガキみてぇに情けねェ面して謝りたいんだよ。
俺が謝罪の言葉を口にするまで殴り詰れ。
そして絶対に赦すな。赤く腫れた顔の俺を見て憐れみ血の滲む唇にキスをする振りをして唾を吐き棄てろ。

>教育願望。

飴は砕いて食う。

ふと女の柔らかい肉体を傷め付けたいと思った。
縛る殴る位ならゲイの俺でも出来る。

本当は知っている。
俺に価値はない。脱価値した瞬間が一番怖い。
成長は一つの終わりだ。
美しいまま…と思うが恐らく無理だ。

愛して欲しい。俺は何時だって愛に飢えたガキのようだ。