夢の中の君が余りにも優しく微笑むから
目が覚めても涙が止まらなかった、

予知夢をまた見たのかな。
嗚呼、もう、ばか
今体調崩してて涙腺が脆いから泣いてしまったじゃないか。
何でいつも君はそうやって…─

(ありがとう、)

#0428 悪夢を見た。本当に精神的に来る。今一番見たくない内容だったんだ。かいた汗が気持ち悪い。

涙の数が人を強くするなんて嘘だ
泣けば泣く程挫けそうになる、

悪夢のせいでずっと気分が晴れない。
よりによって、人から拒絶される夢を見るなんて。夢の中でくらい、受け入れて欲しかったよ。

悪夢から逃れたくて1人フラフラと森へ向かった。
森が僕を隠してくれる。
頭が痛い、全身が、痛い
傷なんか負ってないのに。膝を抱えて怯える僕を嘲笑う僕がいる。

(夢に出てきた君は誰、)

#(黒く塗り潰されている)

#0240自分の気持ちを、伝えた。ありがとう。ごめんね。子供みたいで恥ずかしい。

僕はいつまで経っても成長しないな。

いい加減大人になれ。独りで歩け。
甘えるのもいい加減にしろ。

でも、嘘だけは上手くなったよ。

(それも嘘だけど、)

#もう寂しいなんて言わないからさ、
#(黒く塗り潰されている)

〆捏造有り

幼い頃の記憶を辿っていて、１つだけ思い出した事がある。僕は絵を描くのが好きだった。今も好きだけれど、昔程じゃない。幼かった僕はぬりえを買ってもらった。それと、本数こそ少なかったけれど上質そうな色鉛筆を。人体の部位の名前を覚えながら色を塗るようなものだった。

僕は迷わず全身を赤でグリグリと塗り潰した。

嗚呼、でも、何か違うな。隣の人体を黒で塗り潰した。うん、完璧。赤も良かったけれど黒の方が僕は好き。

得意気にぬりえを見せた時の親の引き攣った顔を僕は一生忘れる事は出来ないだろう。その後、ライナーに見せたら驚いたような表情をしたものの、「ベルトルト、肌の色はこの色だ。」って丁寧に一本の色鉛筆を渡してきた。

違うよ、僕の肌はそんな色じゃない。
僕は首を横に振ってその色鉛筆を受け取らなかった。

そんな、思い出。今日も悪夢を見たんだけど、その反動か何かでふと思い出したから綴ってみた。他にも有るけれど、それはまた今度。こんな朝から日記を書くもんじゃないね。

(ちっぽけな思い出、)

昨日は、アルミンと雑談をしてたんだけど、ひょんな事からお悩み相談になった。

>きっとその人はベルトルトにとって大事な人なんだろうね
大事…か。うん、大事な友達だよ。いつもこんな僕の話相手になってくれてるんだから。ライナーやアニ以外に僕の事を気にかけてくれる人は彼の他にいないよ。

>時間を置くことで見える事とかあるんじゃないかって僕は思うよ
時間を、置く…。その選択肢はなかったな。実際時間を置くことはしなかったけれど、見えた物もある気がする。

>連絡を途絶えさせてみる勇気も必要かなと思うよ、
…そんな勇気、無いんだよな…。何かさ、僕が鳩を飛ばさなければそのまま途絶えそうで怖いんだ。


だから僕は待つ事にしたよ。気付いた事もあるしね。それに待つって僕は以前はっきり言ってるから。嘘はつくけど人を傷付ける嘘は嫌いだ。フラフラはするけどちゃんと待つ。ね、これならお互いに気にしなくていいだろう？

そんなことに気付いた昨日。アルミン本当にありがとう。今度は僕が君の悩みを聞くよ。的確なアドバイスは出来ないかもしれないけど話すだけで全然違うから。

(心の友。…なんてね、)

#21:54
頭が痛いからもう寝ようかな。でもちょっと早いかも。夜中に起きるのも嫌だから。アルミンに連絡入れて寝よう。