こうも感慨深いと、言葉ってやつが上手い具合に出て来ない。

一種の飽和状態だ。言うまでも無く、エレン、お前の所為で。

許されるなら、今夜は俺が犬になる。
上手く待てたら何を奪おうか。

その間際迄聞こえたお前の声を反芻してる。
恋しくて恋しくてどうにかなりそうだ。

一方で、日の出より早く声を交わせる瞬間を待ち遠しく感じてる。
陽なんざ昇らなくたっていい。そう馬鹿みたいな事さえ考えてるぐらいだ。

(小さく端が折り込まれており)

何気なく、とは半分嘘に近いが興味本位で開いた本に載っていた。
この日に因んだ石はルチルクォーツ、つまりお前の眼だな。エレン。

太陽を象徴するらしい。ああ、文句無しだ。

そして、新たに生まれた今日に感謝を。