名前の無い、雑記。


綴り手……Levi
注意事項…R20、現パロ、半完混合、何と無くC崩壊
内容………独白、惚気、覚書、その他
最愛………有り
交流乱入…可、然し高確率で気付ねぇ

必要に応じて随時変更

（着替えを終え、本棚から馴染みの手帳を取り出すと机の上でそれを開いて最近使い慣れてきた万年筆を手に、行って来ます、行ってらっしゃい、とだけ記してその下には日付を書き込み手帳を閉じ。丁寧に万年筆を片付けるとそのまま部屋を後にし職場へと向かい）

滾々と湧いて溢れる、その前に…


ふと、親切にされた時。
さり気ない人の優しさに触れた瞬間。
愛しい人に受け入れて貰えた温かさ。
今日は幾つもの温かなものに触れて、胸を満たされる出来事ばかりだった。…だからだろうか、殊更彼が愛しくなって…優しくしたいと、そう思った。我ながら単純だとは思う…。
親切にされると嬉しくなるから、人に親切でありたいと思う。
冷たくされると心が冷えるから、出来うる限り暖かくありたいと思う。
空から落ちる雨粒から守るように彼の傘になりたいと思う。
彼が、いつも幸せだけを感じ続けていて欲しいと…切に願う。
中々そうもいかないのが現実だから、彼が辛い時、傷ついた時、一人で立つにはしんどい時…そんな時には微力ながら傍で支え、寄り添い、分け合いたいと思う。

…窓を打つ雨音に耳を傾けながら、思い浮かぶのは彼の事ばかりだと…思い知る。
どうか笑っていて…
幸せにしたい…
優しい時間を過ごして欲しい…
とても烏滸がましい願いだが、こんな風に彼を想える日々がとても愛おしい。…同時に、とても有り難く思う。
こんな風に人を想う心を教えてくれたのは、彼なのだから。
大切にしたい…彼も、他者も、己自信も。こんな私に「お前が良い」と、そう言ってくれる人が居るから、私は私で居られる…そんな思考が過ぎる程には、今夜の私は満たされているらしい。
……何だか取り留めもなくなってしまったが、要は彼が愛しくて愛しくて溢れそうな気持ちを吐き出したかった。…その一言に尽きる。
さて、少しは落ち着いたかな…そろそろペンを置いて、もう一度ベッドで眠る彼の隣に潜り込もう。
起こさない程度に抱き締めさせて貰って夢路を追いかけに行く…嗚呼、今日も私は幸せだ。

変わっていくものと、変わらぬもの。
積み重ねて、塗り変わるもの…


この頃遅くまで液晶画面と睨み合いをしている所為か、どうにも寝付きが悪くていけない…なんて言うと、彼は私の体調を真っ先に心配してくれるから、それよりも先に睡眠は足りているし、身体も問題はないと主張しておこう。

私的にはこうして寝室を抜け出して、密やかにペンを走らせる時間が楽しくもあり、彼が用意した手帳を私が埋めてしまう申し訳なさもある…が、ここは優しい彼に甘えてしまおう。…きっと怒りはしない…筈だが、書き込んでいる時間帯を目にしたら早く寝ろと叱られそうだな。

さて、ここからは近況を少し…最近常々感じているのだが、とても満たされた気持ちになる…忙しさは正直増してはいるが、心は荒むことなく凪いだ海のように穏やかだ。…理由を考えてみたが、浮かぶのはただ一つ、彼の存在のお陰だろう。…帰りの遅い私に苛立つ事なく温かな気遣いと優しさで包んで、疲れもやり切れなさも淡く溶かしてくれる…それを何と言えば、彼を形容できるのだろうか…
とても、尊くて…とても、愛おしい。
彼は私を太陽に例えてくれるが、私にとって彼は太陽よりも触れがたく、とても眩しい存在だ。…焦がれて焦がれて、手を伸ばさすには居られない…こんな感情をどう表せば、彼に届けられるだろうか…答えは出そうにない。

忘却は神が与えたただ一つの慈悲…先日耳にした言葉がふと脳裏を過ぎる。互いに良い歳だ…それなりに出逢いも別離も経験していると思う。風化しない思い出も、触れられたくない傷もあるだろう…私にも、勿論…彼にも。その全てが、現在の私や彼を形作っているのだと思うと有り難く思う反面、嫉妬にも似た感情が胸を掠めていく…いつか、そんな話をする日も来るだろうか。
目前に迫った節目を前に、ぼんやりと昔に思いを馳せながら今日も彼を、彼だけを想おう。
今、この瞬間…心を占めるのは最愛である彼だけなのだから。
彼と出逢えた事…それがとても嬉しくて、有り難い。明日も沢山「有り難う」と「愛してる」を伝えよう。

再認識

自分は恵まれていると、改めて思い知った一日だった。
ただいまとおかえり。
行ってらっしゃいと行ってきます。
おはよう、こんにちは、こんばんは…
一方通行では寂しい言葉たち…
私には言葉を投げれば返してくれる人が居る。
─────とても、とても愛おしい人。

ふとした時、考える…
ただいまと掛ける声に返事がなくなる瞬間を。待てども待てども、返らぬ声を待つ日々を。
もう、その痛みさえ思い出せない程…今の私の日々は満たされている。

満たされているからこそ、忘れてはならないと思う…自分は恵まれているのだと。
忘れるな、傲るな、全ては与えてくれる人が居ればこそだ。
願わくは、私もほんの少しで良い…誰かに…否、彼に少しでも与える側へと回りたい。
その為に、出来ることを考えよう…

彼と私の合戦が、勝敗を決する事なく続けば良いと願わずにはいられない。
そんなことを考えながら、眠る夜はきっと良い夜になるだろう。


【追伸】
相変わらず手帳のページを拝借して済まない。
今月末からの長期休暇が楽しみで、正直今から落ち着かないなんて子供じみた暴露は此処に記しておく。