自分の存在意義を他者に委ねるのは間違っとる。
でもそしたら、俺の自認する存在意義なんてものはなくて。
堂々巡りの繰り返し。
友人たちが幸せになるのは嬉しい。
でもそう思うと同時に、なんで俺はそうなれへんのやろ、とも思う。
結局自分のことばっかや。
友達がおるやん、って言われてもさ。
その友達は、俺より大事な恋人がおって。
おらん奴でも、別に俺がおらんくても平気で。
満たされない、充たされない。
求められたい。あいされたい。
そんな醜い欲求に飲まれて、そればかりを考えている。
伸ばされた手がひどくあたたかくて、信じて掴み返したらその途端に振りほどかれて。
信じようと、ひび割れだらけのこころにパテを当てたら余計不格好な姿になった。
しんじた、のに。
やっぱり、だめだった。
今度こそ、って思ったんやけどな。
なにが、だめやったんやろ。
なにが。
ねこがおる。
いや、俺がいぬか、もしくはどちらも。
気分が上向いとる時に書きたい話でも。
・FF14同好会、1年越しにようやく集まった話
・トントンが一卓中に12回ファンブルした話
心当たりのあるトントンは3回まわってブーと鳴いてください。
今度も、だめだった。
やっぱり原因は俺なんやな。
寂しいと思うなら人探せやって思われるんかもしれへんな。
でも、そんな器用に生きられへんねん。
この腕で抱えられる人数は限られてて、その限られた奴らが大事で、でもそいつらが居っても俺は空っぽのままで。
どうしたら、ええんやろうな。
どうしたら。
──────
付き合ってもない、ただ距離の近いだけの奴でも、顔が見えへんのは心配になる。
呼んでまう。
その度に申し訳なくて、虚しくて、どうにもならん気持ちが渦をまく。
その気がないのに、忙しいのに顔出させてもうたとか、この心配も別に俺しかしてへんねやとか。
そんなに、俺を求めるやつなんて、いなくて。
おれが、おれがよくばりやからあかんねやな。
そうなんやな。
うん、知ってたよ、最初から。
─────
異常。
知っとる。
─────
俺相手に時間を割けへんてことは、そういうことなんやって。
人にはそれぞれ事情があるってわかってても、思ってまう。
結局、優先順位は低いんやって。
孤独であれと囁く声がある。
雁字搦めの肢体は冷たい水を指先で掻くばかりで。
嗚呼、自分自身の声だと。
いつだって俺を殺すのは俺自身や。
握り潰して飲み込んだきずは、一体どこに行くのだろうか。
自分がどんな人間かなんて自分が一番知ってる。
結局、誰をあいしたって同じだけの感情は返ってこない。
一方通行、そら無理やり押し付けとるだけなのに見返りを求める方が間違っとるわな。
あいして、あいされて、自分が必要とされとるんやって安心したかった。
自分のことしか考えてへんのに、そんな奴を見てくれるやつなんておるわけがなくて。
空を切る。
縋るものもないまま、沈んでいく。
『浮かび上がってこようとしないくせに』
わかってるって。
わかってるよ。
でもどうせ、俺はもう地上で息はできない。
あいされたい。
浅ましくて反吐が出る。
そうやって自分を否定して、後に残るのは一体何になるのだろう。
ゆるされたい。
おれがおれであることをゆるされたい。
おれの、ありかたを。
ただ、おれもしあわせになりたかった。
─────
きっと誰だって、俺が手を離せばそれっきり。
そのていど。
いなくなったらいなくなったで誰も困らなくて。
いたらいたで、邪魔なだけ。
どこで間違えた?
否、きっと、最初から。
─────
何もない。
吸っても吸ってもくるしいばかりで、
おれは、何を求めとるんやろ