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61 :ショッピ
2022/08/01(月) 03:37


ENVYVALENT
前編

シナリオ名から嫉妬心が溢れるENVYVALENTをHO2で回ってきました。そういえば初キャンペーンシナリオでしたね。HO1とは高校の同級生で、大学に入ってから親しくなった友人という関係性でした。才色兼備の御曹司であるHO1と、大家族の一般家庭育ちThe普通のHO2。家族と疎遠のHO1に家族愛に恵まれたHO2、といった感じだったんですけど、HO1がめちゃくちゃ優しくていたたまれない部分が多かったですね。だって俺はあいつが妬ましいんだから。ですがすごく仲良しの探索者で、ワイはHO1のこと大好きになりました。一緒に行けてよかった。
ネタバレ有。現行見通過×

以前NPCのこと嫌いでどうしようみたいな記事を書いたんですが一番やばかったのはこのシナリオですね。連れてったPCの性格の問題なのでNPCが悪いわけではないんですが、どうしても仲良くなれなくて(ならなくてよかったけど)シナリオの進行を妨げてしまう部分があったので反省しないといけませんね。
それからあれや、秘匿で推奨技能がナイフだと伝えられた時の衝撃やばかったですね。つまり振る機会があるってことやん…嫌やそんなん…って思ってたらマジで振る機会持ってこられた。いやすぎ。これに関しては後述します。

第一部『緑の目をした魔女』
お化けが出ると噂の廃墟に肝試しに行くところから始まったわけですが、設定には書いてなかったし考えてもなかったんやけど自PCは怖いの苦手そうだな~という気持ちからおびえてるRPを心がけてました。それを「お前は本当に怖がりだな」と笑って先に行ってくれるHO1かっこよすぎんか?好きだ。
カインとアベルの絵や羨望偏執病という絵画、更には「お気をつけください、将軍、嫉妬というものに。それは緑色の目をした怪物で、ひとの心をなぶりものにして、餌食にするのです。」という一節が有名なオセローまで、嫉妬を題材にしたものばかりで胃が痛かった。というか緑の目をした魔女ってタイトルからもう仄めかされる。嫌やったなあ…。羨望偏執病を見ているときに、自PCが「こういう絵の本物は海外にあるから本物を見ることはできないな」と言ったんです。そしたらHO1が「いつか俺が連れて行ってやろうか?」と言ってくれたんです。でも俺は、育ちの違いだなあと感じて。だって、国内旅行すら満足に行ったことがないのに海外の話なんて、しかも連れていくだなんて、理解できないやないですか。もやもやポイントでしたね。
そのあと友人と少女を助けるわけですが、PCとしては少女の言動に嫌悪感があって、連絡先を教えたくなかったんですね。HO1が交換していたのでまあいいかという気持ちもあり、ここはわがままを通させてもらいました。だって金持ちの考えてること意味わからん。



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60 :ショッピ
2022/08/01(月) 03:36


ENVYVALENT
後編

続き。
ネタバレ有。現行見通過×

第二部『ルサンチマンに花束を』
騙されてピクニックに行きました(語弊)。第一部で助けた少女がお礼に、と誘ってくれるわけですが自PCはあの子のこと嫌いやったんでHO1が「一緒にピクニック行こう(ふたりでとは言ってない)」っていう感じで連れていかれました。上手く誘導してくれて助かった…。PCの気持ち的には騙したな!だったんですけど黄色い薔薇の咲く景色は綺麗でとても楽しみました。でも黄色い薔薇の花言葉は嫉妬なんだよなあ…。途中で少女とはぐれて、探しているうちに出会った青年もまたPCの苦手なタイプで、なんでこんな信用ならん奴ばっかなんや!とひとりもんもんとしてました。少女は見つからんしなぜかおつかいは頼まれるし…おつかい終わらせて青年の待つコテージに戻ったらHO1だけ呼び出されるし。青年相手に警戒心めちゃくちゃ出しまくって困らせてたんでHO1になんとか説得して貰っておとなしく待つことにしました。こいつ迷惑しかかけてないな?というか、あれなんよな。明らかにHO1のことしか眼中にないのが分かって気分悪かったのもあります。待ってる間に少女を見つけて捕まえようとしたら「その目の奥にある闇が、好き。とても私に似ているから」と言われて。彼女の瞳は鮮やかな緑で、緑の魔女、にふさわしい容姿なんです。そんな彼女に似ているといわれるのはHO1への嫉妬心を見透かされているようで怖かったし、知られたくない部分に踏み込まれて不快でした。渡されたナイフと呪文、そして「ルサンチマンに花束を。」の言葉。全てが怖くて不快でたまらないのにどうしても手放せなくて、震えるHO1を落ち着かせようとRPしながらも、心のどこかで彼への嫉妬心は膨れてしまって仕方がない。でもそれよりも大事な友人だから、変わらないままでいれると思ってたんやけどな。

第三部『カインも地獄で嗤ってる』
第一部で一緒に肝試しに行った友人NPCが亡くなった、という報せに、ああ、俺も同じことしようとしてるんだ、と思って。懐に隠し持ったナイフの存在感が増した気がしました。そのタイミングでなぜか大事な家族への感情が薄くなって、知らない教室に迷い込んでしまったような居心地の悪さを感じて。どうしてそうなったのかもわからないし、どうしたら治るのかも分からない。謎の喪失感と虚無感でいっぱいで、そんな中HO1に会って、俺もこいつを刺せば楽になるんじゃないか、と思ったりもしました。NPCたちのメールのログに、「貴方は絶対に殺しますよ、そういう人ですから」と書いてあるのを見て、俺にも当てはまるんだなあと。殺しますよ、そういう人だから。今葛藤しているのを見透かされているようで、胸が苦しかった。燃え盛る劇場での問答は、なんというか、上手いこといかなかったけど重たいRPが出来て楽しかったな。しんどかったけど。「自分が自分が自分じゃないような感覚とHO1に対する羨望が憎悪に変わっていく罪悪感と殺したら幸せになるんじゃないかと思っていることへの絶望でぐちゃぐちゃの自PC」って秘匿タブに残してて笑った。ぐちゃぐちゃだったんだな…個人的に「ばけものになる前に、俺のままで死にたい」って言ったのは良かったなあと思ってます。HO1もめちゃくちゃ自PCを生かそうと頑張ってくれてて、優しくてどこまでも敵わないなと思いました。その思いをひどい形で返してしまったのは申し訳ないけど、でも、俺もお前が好きだったから許してくれるよな。
結果両ロスだったんですが、うちの墓に出没するHO1はかわいいからまあいいかな。次があったらもっとお前と向き合いたい。



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