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3528.クレイトスの奴隷
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明那の好きなところを10個言えと言われたら今はスラスラと出てくる自信が無い。悪く言えば新鮮な出来事が無くなったから。良く言えば全てが当たり前になってしまったから。一応俺にも良心というものは備わっているから当人に伝えるべきではないんだろうという判断は出来る。明那の凄いところはこれを聞きたいといってくるところ。加えて純度100%のストレートで伝えても「まゆちゃん俺のこと大好きじゃん……。ラブ無限大。ほんまちゅ♡ちゅ♡ちゅ♡……𝓚𝓲𝓼𝓼…♡」になるところ。キッショ。罵倒をするために筆を取ったわけじゃない。軌道修正、軌道修正。 明那の凄いところは基本的に全肯定なところ。自虐をネタにしたギャグを振るものなら羞恥プレイに早変わり。本当に恐ろしいやつだよ、三枝って男は。そのお陰かそのせいなのか、言葉のチョイスは未だに迷いつつも、明那の教育の賜物で俺はわがままボーイに成長してる。「ねえ明那、甘いもの食べたくない?」「はいはいウーバー開いた〜」「今日さむ……。明那、湯たんぽって知ってる?」「お風呂上がりの俺が来たー!」「このゲーム二人プレイか……。……明那」「土日空いてまーす!」もうこれ。このレベル。まだセーフだと思いたいけどそろそろ介護に突入するかもしれない。なのにいつもありがとうと言えば「なんのこと?」と返ってくる。これが世話焼きの鬼。鬼に感謝。 過去の傾向も含めた好きなタイプの話をしたときも結構正反対だった。俺が年下なら明那は年上。俺が明るいしっかり者なら明那はしっかり者に見えてちょっと抜けてる人。俺が好きな人に甘えたいタイプなら明那は支えたいタイプ。凸と凹がしっかりハマっていたのには今更ながら面白いと思った。諸々引っ括めた好きなタイプの総評が今のお互いなのが本当に出会うべくして出会ったというか、そりゃ好きにもなるか……って、エグい納得感があったな。 そうは言っても付き合い始めてから変わったことも結構ある。明那にはちゃんと甘えられるんだよな、俺。ちょっと遠慮したとしても手を引いて「俺がしたいだけ」って言ってくれる。すっかり童貞っぽさが抜けたただのイケメンになってしまった明那のことも俺は大好きだよ。付き合いたては俺が甘やかす方が多かったのに今じゃ大概明那を背もたれ代わりにしながら一緒にだらだらと映画やアニメを見てる毎日。明那がお世話をするのが好きになったのは俺と付き合うようになってかららしい。ちなみに俺が好きな人に甘えたいタイプだと今思ってるのは明那の影響。二人とも予定が無かった朝にベッドまで朝食を持って来た明那に若干引いた。嬉しかったけども。「こいつはアメリカのスパダリなのか……?」そう思ったら完璧過ぎてちょっと引いた。俺を置いていかないで明那。もう少しダメ人間でいよう。朝マック頼むくらいしか出来そうにないよ、俺。
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