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1977.こいこい。【保存】
 ┗17-19

17 :魘_夢(鬼_滅_の_刃)
2020/12/05(土) 23:00



眠る時は棺の蓋を覆いたるが如く思え。良い言葉だよね。夜目がきかない人間には文字通り一寸先は闇、灯の及ばない先で動くものは闇に紛れて捉えることができない。それが潜在。そして無意識を意識しなければ、その境界の内側までは現実なんだよ。夢がそう、気づくまでそこは現実。これが顕在。


例えるなら、人間の心は硝子細工のよう。繊細で頼りないあまり箔をつけて取り繕ったものが鏡なんだから、言い得て妙。だからせいぜい鏡代わりにでも使ってやればいい。作る顔を決める時、鏡像に向かってわざわざ断る奴なんていないでしょう?理解はしてあげるけれど、共感はしないよ、俺はね。


だって他人の生の証明なんて死んだ時に初めて示されるようなものだし、強そうに見えたって、脆くて弱い心を間に合わせの意志で肉づけしているだけでしかない。意志が肉なら心は骨、精神は髄に宿り、差し詰め感情は流れる血。肉が断たれて骨の髄まで砕け散る。さめざめと血がしたたる様は惚れ惚れするほど哀れだ。何もそう血腥いばかりの話じゃなくてさ、視覚で味覚を増幅させるのも人間を味わう手段の一つ。素敵なんだよ、本当に。本当に堪らない、大好きだよ。優しく撫でるだけが触れる手段じゃないし、顕らかじゃないものを尊ぶほど退屈でもない。……だから顔は最後まで綺麗なまま残しておくべきだ。最初から綺麗じゃなくても、むしろ綺麗じゃないからこそ、味わう価値があるってこと。


──あれぇ。鬼でもそんなふうに泣くんだ。上弦の鬼ともあろうものが、泣くなんて意外だな。うふふっ。人なき時人あるが如く、人ある時人なきが如く思え。さっきの続き、良い言葉だよね。このまま進上していいよ。女って、生まれてから死ぬまで、例え鬼になったとしても、ずっと難儀なのかな。



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18 :メ_ロ_ン(B_E_A_S_T_A_R_S)
2020/12/10(木) 00:00



あ、そっか。ママンはイカれてるけど、俺の母親であることを除けばごく普通のメスヒョウだもんね。なんだかなー、陳腐すぎる。面白くないんだよマジで。どうせなら楽しまないと。やっぱさ、せめて血を流すくらいしないと生きてる実感なんて得られないわけ。……えーと、これって例え話。安心してよママン、俺は俺のトラウマを抉り取ってるだけだから。その過程で流す血は心理的デトックス、言わば瀉血の一種。だから欲を言えば、気高き心の抉り合い、魅惑の魂の消耗戦に応じてくれるような気骨のある獣を求めてる。持たざる者の貪欲さってやつでね。これは野生じみた闘争心でもなければ下らない希死念慮でもない。強いて言うなら生物の三大欲求に代わるハーフの俺的生存戦略。


そもそも生について語れって言ったのはママンの方じゃんねー。ものの考え方なんてそうそう変えられないし、俺には俺なりの獣道ってもんがある。これでも精一杯やってんだぜ。……けどまぁわかるよ。ママは俺に普通の獣が書くような、普通のことを書いて欲しいんだよね。穏やかで、なのにそれがさも当たり前かのような。だが普通ってのはよ、愛の集大成かつ愛を知る獣共の好意的均衡値なんだろうがよ。だったら生まれ直さないと治らない。ごめんねママ、諦めてよ。



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19 :哀_絶(鬼_滅_の_刃)
2020/12/10(木) 00:00



哀しいのう、見てはおられぬ。何とまあ、哀れで哀しきことか。世を嘆く傲慢さを持ちながら世に縛られて死ねぬのも、死ねぬのを恥じながら生き永らえねばならぬのも、等しく哀しい。引導を渡してやるのが人の情け、介錯を買って出てやるのが人の義理、人間の道理、見苦しくて哀しくなる。畜生に人の道を説くものがあるか、天人に人の理を問うものがあるか。生恥を晒し続けてなお生き続けねばならぬのは人間の負うた業がためじゃ。好き好んで背負った業じゃ。人ならざるものに求めるのは浅はかなことよ。人間が人間を裁くことなぞ輪をかけて浅ましきことよ。儂は哀しくて堪らぬわ。



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