※必読規約
※文字色一覧 □white □white2 □white3 ■black
日記作成(表紙)には
【 使用C名をフルネーム(作品名) 】を使用してください。
】サイト移転・規約改正のお知らせ 一度上部の※必読規約からトップページへ目を通してくださいますようお願い致します。

スレ一覧
┗1585.「」(11-15/19)

|||1-|||
15 :ア/ビ/ゲ/イ/ル(F/a/t/e)
2020/12/15(火) 04:16

 
 マスター、……あのね。……こわいゆめを観たの。とても、怖い、こわい、おそろしい夢を観たの。目が醒めても、おおきな鏡を持った悪魔がお隣りに居て、また、夢のなかに引きずり込まれてしまったわ。


[削除][編集]

14 :清/姫(f/a/t/e)
2020/12/10(木) 00:12


 壱。ええ、ええ。忘れるはずがありません。忘れるはずが、御座いますまい。この清、貴嬢の晴れの日を、誠心尽くしてお祝いいたしましょう。うふ、うふふ、数字も、鏡合わせにございましょう。……鏡合わせでは、ない? いえ、いいえ。揃いの数字ですもの。おそろいでしょう。勿論、ま/す/た/あも歓んでおりますわ。ねえ、ま/す/た/あ。あ。あ、──安/珍さま。

 弐。あら、あら。ああ、いけない。いけませんわ。午睡といたしましょう。なんせ、貴嬢の祝いの日に御座いますから。わたくし、朝な夕な、言祝ぐ心持ちで居るのですよ。ですが、ゆうるりとおやすみになるのも、善いでしよう。この、佳き日に。この、佳き日こそ、おやすみなさいまし。安/珍さま。──あ。安/珍、さま? ええ、安/珍さま。今宵も、おいたわしく。

 参。黄昏れ刻に御座います。鬼の、ああ、化生の気配がいたしますが、貴嬢はなにも、なにも、憂うことはありませんわ。このような鏡、わたくしが壊して差し上げましょう。ねえ、安/珍さま。こころ患うことは、なにひとつとして、御座いますまい。水面を破り、あなたさまの邪魔となる、すべて、すべてを、燃やして差し上げます。これからも、いままでも。この、わたくしが。わたくしこそが、おまもりいたします。貴嬢の純なるおこころも、秋めくおこころも、お守りいたしましょう。雪降る水際の晴れの日を、旅ゆく冬鳥のような道行きを。しあわせを。貴嬢さまと、巡り逢うすべての倖せを、衛りつづけましょう。ええ、──。

 肆。ああ、ああ。夜の帷が下りては、いくら祝いの暮れとは云え、貴嬢を小径に出すわけにはいけませんね。ええ、ええ。観念して、くださいまし。あとは、家を内から守る者、家内となるこの清──あなたの清/姫が、終のやしろまで、お傍に居りますわ。ねえ、貴嬢。今宵は、いかようなおはなしが好いですか。わたくし、か/る/で/あにて、おもしろき、おかしき、おとぎ話をたくさんお聴きいたしました。きっと、貴嬢さまのお気にも召すでしょう。わたくし、物語るには、あまりに不束者ですが、あなたさまのお耳に入るのでしたら、誠心誠意、おはなしいたしますわ。ええ、すべて。まことの話をいたしましょう。嘘偽りなど無き、ほんとうの物語りをいたします。わたくしは、わたくしだけは、ほんとうを差し上げましょう。うふ、ふふ。ふふ。ほんとう、ですよ。わたくし、嘘は嫌いですもの。ねえ、そうでしょう、安/珍さま。わたくしたちに、嘘など、ありませんよね。ねえ、……ねえ?

 伍。肆で終えるには、めでたき日に、相応わしくありませんね。伍を添えて、貴嬢へ。さあ、さあ。今年も、あなたさまを言祝ぎますわ。ええ、ええ! おめでとうございます。どうか、今宵こそ、素晴らしきよるになりますように。今宵を終えたとして、これからも、わたくしがお傍に居りますもの。貴嬢に仇なすものは、ええ、──燃やします。たとえ、ほのおを敷いたとしても。やいとを越えて、うつくしき後朝を迎えましょう。ねえ、あなたさま。今宵も、あいしておりますわ。


[削除][編集]

13 :宮/沢/賢/治(文/ア/ル)
2020/12/09(水) 19:07


#十二月九日
 心/平から手紙が届いた。ううん、心/平はいっぱい手紙をくれるもの。だから、心/平から、今夜も手紙が届いた、って云うのが正解。でも、これもね、あたりまえじゃあない、とくべつなこと。そんなふうなことが、ボクはとってもうれしいんだ。ありがとう、心/平。

#十二月十日
 素敵な日、おめでとう、心/平。ボクたち、きっと、ずうっと、いっしょに居よう。お月さまの果てまでだって、どこまでも、ふたりで往こう。キミの道ゆきに、さいわいが在りますように。キミが、ずうっと、しあわせで居られますように。お星さまに、希ってるよ。

#十二月十一日
 「ありがとう」の手紙を書く前に、「おめでとう」の手紙も書いちゃった。でも、それも好いよね。ボクは、宝ものがだいすきだから。心/平からもらったうつくしい色。南/吉と隠れん坊して遊んだ夜。光さんが魅せてくれた小鳥のスケッチ。中/里さんの素敵な詩。朔さんと見つけた綺麗な小石。谷/崎さんと交換こして食べた天ぷらそば。中/也くんと綴りあげた心象スケッチ。それから、それから──。ぜんぶが、ボクの宝もの! もちろん、もう、逢えないひとたちからもらったも、ぜんぶ、ぜんぶ、宝もの。だれかが居なくなってしまったって、憶い出はお星さまのように、かがやいているんだ。もう此処には居ないキミたちのこれからも、ずうっと。しあわせに包まれていることを、祈がってる。

 ボクのしあわせはね、きっと、だれかに分けてあげるためにあるんだ。だから、あんなにうれしい気持ちになった夜には、たくさんの贈りものをしたくなる。キミにも、キミにもね。だから、「ありがとう」を籠めて、キミたちを包むすべてのお空に、希うよ。生きとし生けるものすべてが、しあわせでありますように!


[削除][編集]

12 :芥/川/龍/之/介(文/ア/ル)
2020/11/27(金) 10:50


 まぼろひ、まほろし、まぼろ、まほら。ああ、まほろしばかりが、ぼくを。僕は、聴いている。
 この声が、誰れの声なのか、判別が付かない。

#
 ……ああ、ごめんね。寝惚けていたようだ。煙草のけむりに巻かれたように、蛇に締め付けられるような夢見だった。僕にしか出来ないことがあるというのに、情けないね。ゆるしてくれるかい、君。──ありがとう。


[削除][編集]

11 :二/宮/飛/鳥(i/m/@/s)
2020/09/25(金) 03:26


 さみしい夜には、ボクを呼んでおくれよ。

#
 ……おや。キミも眠れないのかい。それとも、夜明け前の月影が恋しくなったのかな。どちらにせよ、今宵、ボクたちが輪廻り逢うことも運命だったのだろう。……ふふ、どうだい。ミッドナイト・レディオ・ショウ。ボクのこころの謐けさをキミも感じて、朝焼けのなか、夢路へ向かうと云うのは。
 夢幻の檻で、キミは陶器の仮面を付けてボクの前に現れるだろう。だが、──屹度、運命に導かれるようにそれを外すんだ。この、ボクの前で。いいかい? 快くはなくとも、佳いだろう。白磁を忘れたキミのひとみに映るボクと云う偶像。その本質は、ミッド・ナイトに沈む毎に代わる代わるの色彩を魅せるだろうけれど、何も気負うことなどない。だって、……。いいや。キミには聴いて欲しいのさ。不協和音ではない、ボクの音色を。


[削除][編集]

|||1-|||

[戻る][設定]

WHOCARES.JP