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┗1396.禎祥と警鐘【保存】
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1 :
灰_谷_蘭(東_京_卍_リ_ベ_ン_ジ_ャ_ー_ズ)
2020/07/23(木) 08:19
ラ行、花の種類、先頭二文字を繰り返したらパンダの愛称。地獄のような
本名を呪うこと
1396回、嘲笑う声は
全て捩じ伏せて生きてきた。周囲の嘲謔が嘆息になり、やがて怨嗟に変わろうとも何一つ気にならないのは隣に必ず
弟の姿があるから。
半身を覆う蜘蛛に髑髏、蛇。刺青と血と肉とふざけた名前を分け合った弟さえいれば、例え本当の地獄に堕ちようとも己にとってそこはただの遊び場でしかない。
蜘蛛の糸を片っ端から切ってやろーか。
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73 :
灰_谷_蘭(東_京_卍_リ_ベ_ン_ジ_ャ_ー_ズ)
2022/10/21(金) 08:04
一日遅れちまったけど、竜胆の誕生日の日記を書くために確保。
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72 :
灰_谷_蘭(東_京_卍_リ_ベ_ン_ジ_ャ_ー_ズ)
2022/10/13(木) 00:03
朝起きてから夜寝るまで、ずっと竜胆のそばにいる。……なんて、竜胆が仲間と飲んで盛り上がっている間にオレは寝ていることも多いからさすがにそういう訳にはいかねえけど、普通の兄弟よりは一緒に過ごしている時間は長いと思う。ガキの頃から竜胆のことは可愛いと思っている。オレより少し小さくて、頬をつついたらくすぐったそうに笑って。大きくなってからも名前を呼ぶだけでオレの言いたいことややりたいことを察して、呆れたり笑ったり、兄貴、とちょっと怒ったりする、そんな顔を見ているのが楽しくて仕方がなかった。
で、そんな竜胆と恋人になって4年。初めの頃は「何でオレ?兄弟なのに」と戸惑っていたのに、今では「兄貴はマジでオレのこと好きだよな」と笑うようになった。当たり前だろ、竜胆の仲間が飲んで騒いだら正座させるけど竜胆を怒ったことはねえじゃん。だからオレにモンブランを買ってくる度に「別に竜胆には怒ってねえのに」と思ってるけど、多分それは分かった上で謝ってるだろうし今回はその話は置いておいて。あ、けど一つだけ。次は自分の分も買ってこいよ。アイツらが帰ったら一緒に食って、そこからのんびりしようぜ。
また前置きが長くなっちまった。4年も恋人としてオレの隣にいてくれてありがとな、竜胆。オレは「眠いから寝る」とだけ言って夜は早々にベッドに引っ張り込むし、そのくせ朝は遅くまで寝てるからマジで好き勝手してるのに竜胆は全然嫌な顔せずにオレを受け止めるだろ。竜胆からすれば「だって兄貴は昔からそうだし」って笑うだろうけど、兄弟として過ごしていた時と今とはやっぱ違うんだよ。
あと、よく「恋人がそばにいてくれるだけでいい」って言うじゃん。オレも竜胆を好きだって自覚するまではそう思ってたんだけど、よく考えると『だけ』じゃねえよな。自分が好きになった相手も自分を好きだなんて、そんなのは奇跡に近い。実際、竜胆もオレも今まで言い寄られても断ってた訳だし。竜胆は付き合いも良くて年上からも可愛がられるし、当然同い年ともつるんでいて年下からも慕われている。大将や鶴蝶達以外のヤツらに興味のねえオレとは違う。そんな竜胆がオレを選んでくれた。浮かれるなって方が無理。
オレは放っておいたら一日中寝てるような人間だし筋トレ好きな竜胆とは趣味が全然違うけど、竜胆への愛情は誰にも負けねえ。それは自信を持って言えるから、これからもオレと一緒に楽しいこととか馬鹿なことやっていこうぜ。
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71 :
灰_谷_蘭(東_京_卍_リ_ベ_ン_ジ_ャ_ー_ズ)
2022/08/10(水) 14:50
酒が切れたし買いに行くか、とコンビニに向かっていた時、低い位置から急に「バイバイ!」というやけに明るい声が聞こえた。見下ろした先には、無視される可能性なんて全然考えてねえんだろうなってくらい笑顔で手を振ってる子供。え、バイバイってマジでオレに言ってる?つーか自分で言うのも変な話だけど、刺青入れてるデカい男に声掛けるのって怖くねえの?そう色々考えている内に、何となく面白くなって手を振った。ますます嬉しそうに笑う子供と、その横で頭を下げた親。オレは子供が好きな訳じゃない。ただ、竜胆が小さかった頃をふと思い出した。無邪気な子供の頃だ。可愛げなんて全然ないガキだったオレと違って、竜胆は活発で友達も多かった。いや、今も多いな。よく酒飲んで盛り上がってるし。まあとにかく、何か懐かしさもあって手を振ったんだよ。兄ちゃんって呼びながら後ろをついてきていた頃もあったよなあ、って。
「兄貴でもそんなことするんだ」。――投げかけられたのは、いかにも良い汗かいてきました、って感じの満足そうな顔をした竜胆のものだった。オレが家を出る前は筋トレをしていたはずだ。だから重い腰を上げたんだぜ。こんなに早く終わるなら、わざわざ起きて出ずに「酒無くなってる」とだけ伝えて家で寝ていれば良かった。大体どこから見てたんだよ、ニヤニヤするんじゃねえ。何から言うべきか迷って沈黙するオレをよそに、自分から「じゃあな」と言いながら手を振る竜胆と、それに対してまた満面の笑みで手を振り返す子供を見て息を吐いた。遠ざかっていく親子の背中をしばらく眺めてから、隣に並んだ竜胆を見る。「竜胆を思い出したんだよ」と言うと案の定不思議そうにしていた。
今の竜胆の頭の中には疑問符が浮かんでいるはずだ。オレがあの子供を無視しなかった理由と今の返事の意味が繋がることはきっと無いけど、それで良い。兄ちゃんは昔からよく分からねえ、と呟く竜胆の背中を叩く。ガキの頃の面影が無くなったと思っていた今でも相変わらずそういう顔をするのだと分かって、また懐かしくなった。久しぶりにこの表情を見られたのだから、ふらつきそうなくらい暑い中わざわざオレが外に出た価値はあっただろう。気分が良いからアイスも買って帰るか。限定のスナックでもいいかもしれねえな。それらを抱えながら、せっかく筋トレしたのにと不満げな竜胆と「ならオレだけ食うから」「は?オレも食うけど」と言い合うのだ。そんなガキみたいなやり取りをするであろう数分後を想像しながら、竜胆の腕を引いた。なあ竜胆、今日の夜はオレと思いっきり飲んで騒ごうぜ。食った分はまたトレーニングしたら消費されるからいいじゃん。オレも腹筋する時に足を支えることくらいなら出来るからさ。
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70 :
灰_谷_蘭(東_京_卍_リ_ベ_ン_ジ_ャ_ー_ズ)
2022/06/27(月) 21:30
まだ夏じゃないはずなのに、意味が分からねえくらい暑い。これだけ暑いとせっかく髪をセットしても崩れるし、何より気力がなくなる。
この前、少しでも気を紛らわせようと思って獅音に「暑い」って言ったら「その髪のせいじゃねえの?」とでも言いたげな顔されたけど、そばにいた鶴蝶は「髪縛ってても暑いんだな」って真面目に返してくれたんだぜ。くだらねえこと言ってる、って突っぱねない辺りやっぱ優しいけど、それにしても縛るって勇ましい言い方だな……と思ってオレの反応が遅れたら、続けて「オレみたいな髪型にするのはどうだ」って言われてつい頷きそうになった。結局その日はそんな風にダラダラ話して楽しんだけど、とにかく毎日暑いものは暑い。とはいっても首に冷やしたタオルを巻くなんてダサい真似したくねえし、この暑さを乗り切るにはクーラーをガンガンにきかせた部屋にいるしかない。もっと言うならベッドに入っていたい。冷えた部屋でベッドに潜り込むなんて最高に贅沢で幸せだろ。
だからさっき来た大将からの呼び出しの連絡も気付かなかったふりをしたいけど、それはさすがにヤバい。でもその日からもう何日も経ってて更に気温は上がってるわけだ。……困った時の鶴蝶、ってことでダメ元で「集まるのは夏の終わりにしようぜって大将に言ってみてくれ」って頼んでみるか……?それかいっそ「オレらの家で話し合えば良くね?」って言ってみるのもアリな気がしてきた。だってそれならオレと竜胆で買い出しに行けば済むじゃん。この暑い中コンビニに行くのはもちろん嫌だけど、そのあとはずっと涼しいところにいられると思えば余裕。酒は前に竜胆が買い込んでたし、他には何か軽く食べられるものを買えばいいだろ。そうと決まればまずは鶴蝶に連絡しねえと。嫌だって言われたらその時はその時。言ってみたら意外と上手くいくかもしれねえし、何でも試してみないと結果は分からねえからな。
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