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534.嫌われ皇子と偽り王女
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まぁ、いつの間に… (相手の言う針子が自分の前で真紅の布地を扱っているところは見た覚えがなく、もしや相手に会いに離れに通っていた時間にこっそり作業をしていたのだろうかと思い。相手の口から出た『お揃い』という言葉に嬉しそうな笑みを浮かべて) ありがとうございます。お揃いとまではいかなくとも同じ色を身に纏おうと考えてくださったことが、とても嬉しいです。
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