スレ一覧
┗言葉遊び(81-83/83)
▼|
前|次|
1-|
新|
検|
書
83 :
キ/ョ/ン(憂/鬱/シリーズ)
2019/12/01(日) 22:49
今回のワードは、
・利用者
・8月1日
・432955e
8月という季節と謎の数列を見て、もうコイツの事しか思い浮かばなかったから1ページ貰って勢いで書いてみた。
季節外れの駄文だから、暇な人だけ読んでくれれば良いと思う。
*
長門の唇が動いた。
>「432955e」
四十三万二千九百五十五・イー
は?え、何だって?
それは、ある夏の昼下がり。中央図書館での出来事だった。
彼女は足元の通学鞄から分厚い大学ノートを取り出すと、俺に向かって差し出す。
開いてみると謎の数字とアルファベットの羅列がビッシリ書き込まれていた。
この綺麗に整った筆跡は…お前のか、長門。
>「432955桁ある」
うん。凄いな。
>「覚えて」
は!?いや、一体何なんだコレは。
>「非常事態用脱出プログラム起動の認証コード。しかし、ノートを常に持っているとは限らない。暗記が必要」
いや、無理無理無理!
>「……円周率は31兆桁以上存在する」
…だから何だ。
>「余裕。」
そりゃお前はそうだろうよ。
俺みたいな凡人には難しい芸当だ。
円周率だって3.14…の続きはもう分からん。
>「そう」
ところで、432955の最後の…eは何の記号だ?
>「emergency exit」
避難口、か。
止むを得ず、その分厚い大学ノートは借りて行く事にした。
長門は積み上げられた重そうな本を両手に抱えた。
それ、全部借りるのか?
細い腕から本を取り上げて、貸し出しカウンターへ向かう。
一番上に乗せられた電子式利用者カードは、5月に作ったばかりの筈だが、幾分擦り切れて見えた。
8月1日。
終わらない夏休みの、少し前の話。
(借りた大学ノートは、かさ張って、ついぞ持って歩けなかった。
今思えば、あれはアイツなりの警告か……SOSサインだったのかもしれない。)
*
そして12月に繋がる…なんてな。
数字の意味は無理矢理こじつけちまったが…こんなんで大丈夫だったかな。
って事で、次回のお題は
・消(消える、消去等に変換OK)
・エレベーター
・キャンディー
以上でよろしく頼みます。
[
削除][
編集]
82 :
式部紫(ACMA:GAME)
2019/05/08(水) 22:56
差し出されたコンシーラーを渡されて戸惑った。春休みもGWも関係のない今をときめくJKアイドル、その年齢が故にまだ必要以上に顔に塗る必要なんて無いと思うのだけれど。或いは私のメイクじゃ不充分だというのかしら。
第一、スタジオ入りする前に専属の化粧担当によって被写体向きの顔は出来上がって居るはずだ。何処に文句の付けようがある。
彼の意向が解らずに戸惑う私に痺れを切らしてか、キャップをひねりポイントメイク用の筆先を取り出す。其の儘自分の手の甲に数回落とした後は再びキャップを締めて片付けてしまった。…へぇ。
#『慣れてるのね。』
>『知人の受け売りですけれどね。』
直塗りするよりは指に取って馴染ませる方が仕上がりは良い。《紅差し指》を選んだのも小憎らしいわね。何処の誰に受け売られたんだか。其の知識を相手に齎した存在に自ずと眉が寄っていたらしい。いけないいけない、アイドルは笑顔が命なんだから。一方こいつは甲に取ったコンシーラーの肌色を薬指に取るとそれを此方へと伸ばして来た。目元でも頬でも無く彼の指先が着陸したのは──────
>『歯磨きの時に気付け、馬鹿。スキャンダルで取りあげられるぞ。』
誰にも聞こえないように一言。
鎖骨に肌色の補正を掛けてくれてるけど貴方ね、その理由を作った吸血鬼が何を言う。微かにピリッとした感覚まで。いつの間に…噛んだ?シルバーブレットは何処かしら、なんて。迂闊に口走って言葉通りの意味で解釈されなかった時はやっぱり怖いから、心に留めた儘にしておくわ。
# ▼ 次回のワード3つ
1:利用者
2:8月1日
3:432955e
数字って何気に1番難しいわよね。とか思いつつsp thxs
[
削除][
編集]
81 :
阿良々木暦(化物語)
2019/05/08(水) 15:29
言うなれば、自転であり。
公転であり。
少なくとも今の時点において、好転ではあった。
不肖すぎる僕、阿良々木暦の妹にして
阿良々木家が長女、阿良々木火憐。
残念でありながら愛らしく、憎らしいほど可愛らしい僕の自慢の妹の一人である。
女の子らしさというものから程遠く、しかし離れすぎて一周回った結果程近いという、まるで二次元の存在みたいな、そんな妹。
そんな火憐ちゃんが緩やかに変化を見せたのは、やっと陽を優しく感じ始める春先。
果実めいた甘い香りのするハンドクリームをつけていたり、毎朝のジョギングの時間が241秒長くなっていたり。(僕は兄の務めとして、秒単位で把握している)
彼氏が居るとは聞いていたけれど、女の子らしさを火憐ちゃんに要求してきたのだと、
そして朝早くからジョギングの途中を使って会うようになったのだと、僕はどうしても断じられなかった。
あまりにも方向転換が急だったからだ。
これはあくまで推測で、まったくのでたらめで、ともすれば名誉毀損でもあるので予想としての考えだが、
#火憐ちゃんあいつ、浮気してんじゃねえ?
だとするなら、あくまでも、だとするのなら、僕は勇気を出さなくてはならない。
某黒猫の宅急便が如く、「一歩前へ!」の精神で、兄として突き止めなければならない。
ーーちょうど、玄関から靴を履く音がする。
やれやれ。本当に世話の焼ける妹だぜ。
僕はまだ少し寒い日差しを前に、一枚だけ上着を羽織った。
さて、次回は。
・吸血鬼
・春休み
・歯磨き
[
削除][
編集]
▲|
前|次|
1-|
新|
検|
書
[
戻る][
設定][
Admin]