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琥珀の多幸感は然れど耽溺の音に蕩け…
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> …ぶっ倒れた。 遠目に伊/之/助の煩い声が聞こえた気がする。 ──…で、今…俺はベッドの上だ。 どうやら鬼の一撃で軽い脳震盪を起こしたらしい。 今も、確かに視界が少し…くらくら、する。 殴られた後の事は、何も憶えちゃ居ないけど。 伊/之/助が言うには…その後も俺は動けてはいたらしい。 後は、 > 弱味噌の癖に俺様を庇うんじゃねぇ!! はい、ご尤もですよ。 弱い奴が何をやってんでしょーね。 ごめんって。 でもさ…弱いからこそ庇ったんだろうが。 俺じゃ役に立てないから。 頼りの親分が怪我したら困るじゃない。 あーあ…こんな事で泣いちゃってさ。 いつもなら、だらしねぇって言うとこじゃん…お前。 猪の被り物から凄い涙、出てんですけど。 血が出てるって? 大丈夫、大丈夫。 これ、多分…前の傷が開いただけだわ。 だから今回のは重症じゃない、筈。 ──…あぁ、でも…頭、おっも。 違和感が凄い。 脳味噌…更にちっさくなった? いやいや重いんだから…まさか腫れた? 抑々、脳って腫れんの? あー…いいや、そんな事はどーでも。 それよりも…良く良く考えてみれば怪我したのは頭。 # 意識もそうだけど、記憶がぶっ飛ばなくて本当に良かった。 ちゃんと皆の事…憶えてる。 爺ちゃん、獪/岳… 煉/獄さん、派手/柱… 伊/之/助、禰󠄀/豆/子ちゃん… ──…炭/治/郎…。 # 忘れたりなんかしたら、きっと凄ぇ怒るんだろうなぁ。 # それとも…泣くのかな。 # あの赫灼の目をさ、潤ませて。 # 俺にしか見せた事の無い。 # あの何処か、弱々しく名を呼ぶ泣きそうな顔…。 # この間に逢った時もそうだ。 # 彼奴は…頻りに俺の頭の包帯を気にしていたっけ。 # 聞かれたけど、俺が直ぐに逸らかしちゃったんだよな…。 # 駄目なんだよ…炭/治/郎。 # お前にはもっと、優先すべき遣る事があるだろ。 # 俺の怪我なんて…気にしてる場合じゃないんだぞ。 はぁ… 折角…傷口が塞がったから髪を洗いたかったんだけどなぁ。 やばい…今の俺、凄く血腥いんじゃない? やだやだ、髪の色とか大丈夫!? ぐるぐる巻きで自分の髪が全然、見えねぇし! まさか血で染まって赤くなってないよね? やだよ、これ以上…髪の色が変わんの。 唯でさえ金色でも未だに気味悪がられてんのに…! 異国人じゃあるまいし! あ"──~─…、今は朝餉も食べる気にならん。 代わりに点滴でも打って貰おうかな…。 今、食べると吐きそう。 でも、出来れば夜には甘い物の一つでも食べたい。 # 吐きそうだけど、 # 炭/治/郎のおにぎりだけは食べたいなぁ…。 # あれを食べたら傷なんて直ぐに治りそうな気がする。 # …という、か… 炭/治/郎が居ればいいのに。 逢いたいなぁ…。 炭/治/郎… 逢いたい、よ……。 >
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