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琥珀の多幸感は然れど耽溺の音に蕩け…
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> # こん/こん/小山の…─── 気が付いたら、つい口遊む。 偶に炭/治/郎が、ひっそりと禰󠄀/豆/子ちゃんに歌い聞かせている歌。 気が付いたら、耳が憶えてた。 やっぱり俺達に聞かれるのは恥ずかしいからか… 炭/治/郎から初めて聞いたのは、あの日の一回きり。 …と言いたいとこだけど、確り聴こえてるんだよな。 何だか盗み聴きしてるみたい。 ごめんな、炭/治/郎。 # なぁぜに/お耳が…─── 俺はさ、気が付いた時には独りだったから… そんな優しい子守唄、歌って貰った記憶なんて当然…無くて。 初めは禰󠄀/豆/子ちゃんの事が凄く羨ましかったっけ。 いいなぁ…炭/治/郎に歌って貰えて。 普段なんて全くっていい程、音程外す癖にさ。 こういう時だけは…凄く歌が巧いんだなぁ。 よっぽど、大事で大切な歌だったんだろうな…。 いつの日の記憶だったっけ。 夜中に…声がして。 炭/治/郎が夢に魘されていた日。 # 小さい/時に/母様が…─── ……あぁ、…そうか。 炭/治/郎は、もう長い事… この歌を" 聴いて "はいないんだ。 じゃあ、彼は一体…どうやって安らぎを得ればいいんだよ? 周りに与えてばかりの彼は。 誰かの為に身を削る彼は。 # 長い/木の葉を…─── 一度、聴いた音は忘れない。 あぁ… 俺、 聴くよりも…こっちがいいな…。 # そーれで/お耳が/長うござる…─── 俺の声じゃ、きっと… お前が" 聴いていた "筈の子守唄の様に綺麗じゃないけれど。 せめて眠っている間だけは、彼に安らぎを。 こういう時でしか" 自分の為に泣けない "、 誰よりも器用で、誰よりも不器用な彼。 弱い俺にはそれしか出来ないからさ。 でも、この事は決して教えてはやんない。 …って、どうせ匂いで解んのかな。 眠るお前の頭を撫でて、苦しそうな顔や声が治るまで。 ずっと、ずっと、傍に… 俺は元々…眠りも浅いから大丈夫だし。 お前の為なら喜んで起きていられる。 俺と居ない夜は大丈夫なのかな…。 心配で仕方が無い。 唯一…炭/治/郎が気を張らず心から休まる場所になれたなら。 俺はもう、何も要らないよ。 炭/治/郎…。 >
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