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琥珀の多幸感は然れど耽溺の音に蕩け…
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> ……、…───ん。 …? あ……、たん/じろ… # こいつ…何つー幸せそうな顔、してんのよ。 # というか… # あ、あれ? # 俺…炭/治/郎と寝、て……っ!!? ……お、思わず飛び起きてしまった。 幸い…任務で疲れてんのか、起きない。 よ、良かったぁ…。 かくいう俺も今、顔…凄い事になってんだろうな。 折角、我慢してたのにさ。 久し振りに…思いっ切り泣いた気がする。 # 頭の傷……やっぱり心配させてた。 # ごめんな、…俺、それでも誰かを守りたくて。 # 俺なんかでも誰かを守れる方法、これしか思い付かなくて。 # でも、これじゃ誰かを守れても…── お前の気持ちを守れてないよな、こんなんじゃ。 ごめん。 お前の事を何よりも…一等に優先してあげたい筈、だったのに。 # 炭/治/郎にも、さぞ思い切り怒られると思ってたけど。 # 彼奴は唯…話を聞いた後は唯、無言で暫く抱き締めてくれた。 # …ほんの少し、怒っている音はしていたけれど。 # ……? # あっ、…そうだ。 …向日葵… 炭/治/郎が、俺にくれた花。 大抵は大きい向日葵が好まれるけれど。 くれたのは、少し花が小振りな小さなヤツ。 まさかこいつ…花言葉、知って、る……? # 孤児の時… # 周囲の音の汚さが嫌で、せめてと花の本を読んでた。 # 花は綺麗でいい。 # どれだけ汚れた場所で育とうが、必ず綺麗な花を咲かせる。 # …俺も、そうなれていたらいいな…。 # なぁ…炭/治/郎。 # 俺も綺麗な場所で育つのは叶わなかったけど、さ。 # 俺も此の向日葵みたいに…綺麗に花を咲かせられているのかな? …にしても、綺麗な黄色だ。 俺の髪とおんなじ色。 うん…、…後で大事に押し花にしなきゃ。 残したい、…ちゃんと。 この大きさなら俺でも出来る。 今から任務があるから其の間、預かってて貰おう。 # 起こさなくてごめんな、炭/治/郎。 # 俺…もう少ししたら、行って来るよ。 というか、お前… この俺の誘いを断りやがって、さ。 何なの…俺から受け取るのは嫌? ──…なんて。 本当は解ってるんだ。 お前は、そーいう奴だもんな。 # 今迄は…愛には見返りが必要だと思ってた。 # そんな俺に無償の愛を教えたのは…こいつだ。 > 一緒に居られるなら、他に何も要らない。 > 手を握るだけでも、俺からすれば鰻重よりも価値がある。 ふひ…っ、何だよソレ。 俺の片手は、そんなに価値が高いの? じゃあ…しょうがないね。 でも、それじゃ俺の気が済まないから… せめて…お前の口の方に、予約しておくな。 せ、接吻位は素直に受け取れよ。 次は……先の事も、もっとシて貰うんだから。 じゃ。 また後でな、炭/治/郎。 # 一輪は、『 一目惚れ 』。 そうだね、お前は俺に逢う迄… そういう感情を抱いた事が無いって言っていたから。 # 小振りな花は、『 愛慕 』。 お前から惜しみ無い位に伝わって来る。 それはもう、逢う度…" 好き "、" すき "…" スキ "って音が半端無い。 というか寧ろ煩い。 音量下げろ! # 俺と同じ髪色の…黄色の花弁は、『 未来を見つめて 』 ……悪かった、よ。 そうだよな。 お前と此の先も一緒に、生きていくんだもんな。 今度からは…ちゃんと自分の身躰の事も考えるから。 俺も、だいすき。 >
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