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┗首輪を欲しがる犬のために、
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結局僕たちは刀であって、刀でしかなくて。僕も彼も所有されるものとしての自覚が強い方だとも思う。でももしもこの本／丸にいる間、付喪神として、この僕としての自我がある間は恋をするのも自由だとは思わないかい？嫁入らせ候へ、なんて言ってもらえるなら、今は刀として求められるよりも…貴方に、そのままの意味で言われたいよ。 昔、僕に果実のお酒をつけることを教えてくれた人が言っていたんだ。美味しくなる秘訣は、いつどんな風に飲みたいかを強く願うことだって。実際は温度だとか殺菌が上手く出来ているかどうかだとか、そういう部分によるのは分かっているんだけど…そう信じるのも乙なものじゃない？長／谷／部くんは渋い顔をしそうだけど、歌／仙くんは嫌いじゃなさそう。鶴／丸さんはどうかな。 実は昨日貴方に飲んでもらった梅酒は僕が今までつけたお酒の中で3つめの瓶。１つ目は青梅のせいか使ったお酒との相性のせいかあんまり美味しくなくて、２つ目は完熟梅に挑戦したら黴ちゃった。取り敢えず最初の１年をやり過ごした３つめの瓶をずっお寝かせていたんだけど…これは、どうしても貴方と飲みたかったからちょうど蔵に手入れが入るって聞いて送って貰ったよ。瓶に括ってあった言葉にちょっと笑っちゃった話は今度聞いてくれたら嬉しいかな。 さぁて、また今度飲もうね。次は禁酒明けになるのかな？体調が少しずつでも落ち着きますように。

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