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All I want is yummy you.
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早くに寝たせいか、変な時間に目が覚めてしまったな。 二人で共に寝るのはやはり心地が良い。 心地良い反面、子供の頃を思い出して少し気恥ずかしい。 あの頃はミキも居て狭い布団に川の字だったな、お前は覚えているだろうか。 シンジは喧嘩が強くて、俺は弱い癖に向かっていってよくミキを泣かせたものだ。 きっとあの頃、俺は泣き虫だったんだろうな。 …いや、きっとと言うのは可笑しいか。事実泣き虫だったからな。 泣き虫なりに、ミキを守ろうとお前に付いていこうと必死だった。 ただ、楽しかった。 あの日全てが炎に呑まれ、己の無力さを痛いほど思い知った。 ほんとうに、ひとりになってしまったのだと。 けどお前はそんな俺をいつだって連れ出してくれた。沢山の知らない風景、目に見える物に再び色が付き始め、その中心に眩いばかりのお前の笑顔がある。 とても綺麗で、美しくて、俺はこの笑顔とずっと在りたいと思った。ずっと、お前の笑顔を守って生きたいと。 年月を経て幼い感情は形を変えたが、本質は変わっていない。 お前の隣に居たい、お前を護りたい。 ただ…そうだな。 変わったものと言えば、お前に触れていたい、受け入れて欲しい…抱きしめていたい、受け入れたい、そんなところか。 俺は強く在りたいと思う。それは幼い頃から変わらないさ。 ただそれがなんの為に、と問われれば、決して自分の為だけではない。 今はお前の為でもあると、お前を守りたいという自分の為でもあるのだと、よくよく実感できる。 自分の弱さはよくわからないから、無茶をしてまたお前に呆れられるんだろうな。 呆れたようなあの笑顔も、愛おしいんだ。 #これからもよろしく頼む、シンジ。 さて、もう一眠りするか。
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