チンアナゴちゃんの隠れ場所

・百花の君

ぷーちゃんやもるちゃんは『ももかくん』とか『ももちゃん』って呼んでるけど『ひゃっかのきみ』だからね？

※>>302

……ええと、私はあの子の『所有物』な訳だから……やっぱり私のご主人様って事になるのかな？……地位あるお方だし『所有物』なんてたくさんあるでしょうけど……その中でもどうか特別な物でありますように。…なんて言ったら…烏滸がましい？私のささやかなもてなしを『趣があって良い。』って何時も喜んでくれるの。……性格は皆が大好き俺様系でよく翻弄されちゃうけど、今ではそれも悪く無いなぁ。なんて思ってる自分がいるの……――こ、これって…いつの間にかっ…上手く飼い慣らされちゃってるって事じゃない！？…うううっ…本当に気の抜けない子だなぁ。切れ長の瞳と彫刻のような美さには私だけじゃなく皆も絶対にみとれちゃうと思う。私が一人占めしていた城の小さな裏庭も、今年からあの方と二人占めする事になりました。……氷菓が好きだと窺ったからお茶請けに氷菓を用意しているんだけど、食べ終えた後の…――氷菓で冷えた指先が私に触れてゆっくり暖まるの。『ああ、一人占め出来てるんだなぁ。』と、実感出来る幸せな瞬間。子供扱いに敏感で愛らしいところもあるんだよ。ぷーちゃん曰く『流行りって言うと直ぐに取り入れてくれるから、３人の中では一番チョロい奴にゃ！』……らしいけど…こんな事を言ったらカエルにされちゃわない？そしてもうひとつ。『手の早いムッツリだから気を付けるでござる。』なんて言うのも伝えられたけど……そっ、そこはっ……愛してくれてるなら願ったり叶ったりと言いますか……ほら、お世継ぎもお父様から期待されて…――わわわわわっ！は、はいっ！話が逸れちゃったから元に戻すよ！……あの子の一番どきっとしちゃう部分――…それはね、耳許で囁く声。普段は落ち着いた…それでいて品の良い低温の声で耳に好いのだけれどっ……耳許で囁く声は吐息を含んでいて……心無しか低さを増したように思えるその声音が、ひどく艶やかで扇情的なのっ！笑われるだろうし……何より次からわざと意地悪して囁いて来そうだから……こんなの絶対言えないけどっ……あの声はっ……イケナイと思うんだよね。……色々と。貴方の口から出される言葉はなんだって好きだけど、お気に入りは――…当然のように言い放つ『隣に来ないか。』と言う科白。

お求めでしたら貴方の隣に、そして……――貴方の妻に。『竜に翼を得たる如し 』と他から称されるよう愛の賢妻として精一杯支えてみせましょう。

昇竜と私では見える景色が違うのかも知れないけど、いつか貴方と同じ高さで貴方と同じ景色が見たいな。

>これからもこの愛と共に！

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