スレ一覧
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35 :
矢霧波江
2017/05/31(水) 20:46
“波江さんへ”
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いつも通り向かった事務所。秘書として働く私への指示が書かれた簡素なメモを残してあの男は消失していた。消えた先も目的も分からない儘、……私には何ら関係ないし興味もないけれど。
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34 :
折原臨也
2017/05/27(土) 02:17
均衡を崩したくなるのは我ながら悪趣味だなと感じる。安定、平和、実に結構。でも観察する身としては平凡で退屈な物語には価値を見出だせないねぇ。一つ断っておくけれど、俺は悲劇を望んでいる訳じゃない。悲劇の後の惨劇を愉しんでる訳でもない。単純に神の視点で俯瞰したいだけ。
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まぁ、わざわざ手を下さなくても勝手に崩れてくモノもあるけれどね。この場合は壊し合うって表現が妥当か、だから人間は面白い。
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さぁ、君はどう動くんだい。この状況をどう打開する。
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33 :
折原臨也
2017/05/21(日) 01:58
# ははは!可笑しくて笑っちゃう!
相変わらずの警戒体制は感心だけれど、少し優しくされると途端に油断しちゃう点はマイナス1点。君の親友的に表現するならマイナス√3点、みたいな所か。
その油断が命取りだよ?忘れた?同じ轍を踏すんで、大切な人を失うことにならないといいけれどねぇ。嗚呼、心配だ。
# 毒入りのクッキーには、ご注意を。
#「eat me」なんて記号は信じてはいけない。
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最後まで貫けない憎悪なら捨ててしまえばいい。そんな感情は単なる気の迷い、思考回路のエラーに過ぎない。相手も自分自身さえも焼き尽くす感情を以て初めて憎しみと呼ぶべきだろう。それが愛だと、俺は思う。
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32 :
折原臨也
2017/05/15(月) 22:18
> “お高いクレープが食べたいなぁ、ね?クル姉”
> “って事でイザ兄お願い!可愛い妹達に免じてご馳走して!”
そんな一言から始まった親孝行ならぬ妹孝行。因みに免じての使い方間違ってるからな。ってか俺、クレープなんて殆ど食べないから店なんて分からないんですけど。
> “イザ兄ダサっ!情報屋なんだからちゃんと予習しててよねー!”
……奢って貰う立場を弁えろ。
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結局、アイツらに連行されて新宿を離れ外苑前へ。緩い坂をスキップしながら下る妹達に挟まれて歩くのは極上の羞恥プレイだった。
ただ、洒落た外観の店に到着して、目を輝かせて品書きを眺めてる妹達が今この瞬間だけは年相応に見えた。こうしてると女子高生感出てるじゃん。
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結局、妹達に圧されて俺も食べさせられた。口の中が甘くて軽い嘔吐感に見舞われる。アイツらよく2個も喰えたな。グロッキーな気分の帰り道、舞流は満面の笑みで言った。
> “ご馳走さま。この恩は身体でしっかり返すから……覚悟しといてね、イザ兄”
# “返品、ってかクーリングオフ希望で”
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甘いモノを食べた後は苦味が恋しくなる。
# 例えば、xxxxの味とか、
やっぱり俺はこの味が口に合う。だって、ほら、人間を愛しているからねぇ?
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31 :
折原臨也
2017/05/09(火) 23:04
# 四木さん、犬に手を咬まれた事ってあります?
そういえば咬傷って、犬より猫の方が重傷になり易いそうです。犬の方が牙が大きいのに意外ですよね。何でも、猫の鋭利でシャープな牙はより深く肉に刺さるから自ずと傷も深くなるそうですよ。確かに黴菌だらけの牙が骨まで達するなんてことがあれば、感染症とか色々ヤバそうですよねぇ。あー、すみません、話が逸れました。
犬は従順な生き物です。決して人間を裏切らない。犬が飼い主に噛み付くなんてそうそう無いでしょう。
従順な生き物と言えば、そんな人間の事も“飼い犬”なんて例えたりしますよね。でも人間は平気で裏切る。猫被りならぬ犬を被った人間に咬まれた経験。四木さんみたいな大人はきっと沢山経験したんでしょうね。
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首輪を嵌めようが意味は無い。
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憂鬱な金曜日だ。
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そして、長い夜の土曜日。
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30 :
折原臨也
2017/05/05(金) 22:00
さーて。花金の今宵は満を持して、
# 怪物を始末しに行こうか。
誕生日を迎えるって別に嬉しくは無いけれど何となくレベルアップした気分にならない?そんなアドバンテージの恩恵を有り難く享受して、ちゃちゃっと殺っつけて来ることにしよう。これが終わったら愛しい妹達に美味しいモノでも奢ってやろうかな。外苑前のクレープ屋がどうのとか言ってたっけ。え?死亡フラグ?何それ美味しいの?
> ナイフを片手に、池袋へ。
先ずはアイツを探す所から、って言っても30秒も掛からないけどねぇ。金髪にバーテン服なんて派手な見た目が幸いしてか、目撃情報の収集には事欠かない点については素直な評価してやろう。GPSを装着しなくても常に居場所が分かるって、シズちゃんって何てお手軽なの。その調子でお手軽に死んでくれ。あっはっは!
じゃ、決着の行方は後で。行ってきます。
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結果はドロー。痛み分け。
じゃあのんびり書いてみようか。
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# “その服、弟くんがくれたんだって?”
先ずは挨拶代わりに。追い掛けて来たバーテン服に笑顔で問い掛けてやった。質問への返答は無く、獸みたいな表情で距離を詰めてくるアイツ。おやおや、ついに日本語が通じなくなるレベルまで人間辞めちゃったの?
一気に縮まった距離から伸びた拳を躱してナイフを獸の喉元へ。勿論刺さらなかったけれどそれは想定の範囲内。そう、狙ってたのは頸じゃなくてコッチだからさ?
# “返して欲しければ来いよ。ほら、鬼さんこちら”
千切った蝶ネクタイを見せ付けて走り出す。楽しい鬼ごっこの始まり始まりー。でもねシズちゃん、これが文字通りの純粋な鬼ごっこだったら君が追う立場で限りなく優位だと言える。だけど今回は違う。これは折原臨也の鬼退治でもあるから、ねぇ?
何分走った頃か。廃ビルに逃げ込んで階段を駆け上ると、暫く遅れて違う足音が反響した。はぁ、何て執拗な鬼なの。そろそろ鬼ごっこも飽きたから第二部の開幕と行こうか。
階段の踊り場で立ち止まった俺に、自我が存在するのかすら疑わしい怪物は容赦無く飛び掛かって来た。こんな足場の悪い所で大振りに暴れたら危険って事すら分からないのかなぁ、この単細胞は。まぁいい。身を以て知ればいい。迫り来る両腕を潜り抜けてその儘アイツの懐に体当たりしてやったら、バランスを崩した体は呆気なく階段を転がり落ちていった。ドジだなあ。無駄に丈夫だからこれ位じゃ死なないだろうから、止めを刺しておくに越した事は無い。階段を駆け、アイツが体勢を立て直す前に仰向けの身体に馬乗りになった。嗚呼、そういえばコレは試したっけ?喉仏に手を掛ける。
幾ら身体が丈夫でも酸欠なら死ぬんじゃない?いい機会だし試してみる価値はあると思ったんだ。掌越しに皮膚を伝い響く野太い脈動。これを断ち切ったらこの怪物は呆気なく死ぬのか。ほんの小さな好奇心。
# “……永遠にお休み、シズちゃん”
力を込めようとした瞬間、視界がぐらり揺らいだ。
浮遊感の後、一瞬遅れて襲ってきた全身の激痛。気付いたらシズちゃんとの距離が開いてるやら、俺は地べたに這いつくばってるやらでどうやら蹴っ飛ばされた様だと察した。ってかあのほぼゼロ距離からのキックで人をサッカーボール宜しく蹴飛ばすなんて足癖悪過ぎ足から腐って死ねばいい。寝相悪いタイプだろ絶対。無意識に毛布蹴飛ばして裸になっちゃうタイプ。
# “……シズちゃんと一緒には寝られないなぁ”
> “は?気色悪りィ、早く死ね、ノミ蟲”
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29 :
折原臨也
2017/05/04(木) 22:36
ある小説を読んだんだ。死体登場シーンが印象深かった。
グロテスクではあるのに奇麗。悪臭とも言える様な生々しい死の匂いは全く感じられなくて、でも明らかにそれは生きた人間ではない存在。そんな不調和際立つシーン。
こんな風にとは言わないけれど。ってか大前提、希死念慮は無いけどさ。
でもどうせ命を落とすなら……──って、
# 死を考察する生誕日
”誕生日”じゃないのは、勿論わざと。
# 誰も祝ってくれないなら本当に死んじゃうかもよ?なーんて。
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28 :
折原臨也
2017/05/02(火) 22:58
花束の話は、ブラウザの強制終了により文章が消失したため一部割愛でお送りしています。気が向いたら加筆するけど、向かないと思う。
因みに今日俺が訪れた場所を特定出来る人間がいたら感心だ。御褒美をあげる。
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珍しくアイツから連絡が入った。
このタイミングで?何故?
アイツの考えが読めなくて若干苛立ちを覚えながらも、真摯に対応する俺カッコイイ。大人の対応。
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27 :
折原臨也
2017/05/02(火) 09:54
# 花束を捧げた話。
今年も彼に会いに行った。俺の手にナイフじゃなくて花束なんて珍しい取り合わせだよねぇ。波江さんの汚物を見るような眼が印象的だった。何その顔?花粉症なの?どうでもいいけどさぁ、花を見てそんな表情するって女としてどうかと思うよ。
と言う訳で此処からは山も無ければオチも無い話だ。折原臨也の平凡なプライベート話。退屈な時間を過ごしたい変わり者は続きをどうぞ。
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> 毎年5月2日、不思議なことに雨は降らない。
今年も例に漏れず澄んだ青空だった。その霊園は丘陵地にあって、位置によっては海を望むこと出来る。えーっと、確かあの方角は東京湾だったっけ。
いつ来ても緑と優しい風が心地好い場所だ。流石俺、今日のコートは短めで正解だった。
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彼の墓は色とりどり沢山の花に囲まれていて、不謹慎な例えをするなら宛らカーニヴァルの様だった。天使のオブジェだったり、明らかに周りから浮いてて墓らしくない墓だなと今年もそんな印象を抱く。
毎年毎年、忘れられる事なく人が訪れる。こんなに賑やかだとオチオチ寝ていられないんじゃないかな?あはは。安らかに、と願う人間の足音が煩くて眠れない。これはこれで災難なものだねぇ。
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花束を手向けて掌を合わせる。墓石に刻まれた彼の名前が、朧気で靄の掛かっていた記憶を優しくも強引に鮮明化させた。彼はもう存在しないんだった。
改まった言葉は苦手だから一言だけ残してその場を後にした。
# 今年も来たよ、じゃあまた来年。
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追悼の時間は終わった。
さぁ、今夜は池袋にでも行こうか。非日常から日常へ戻る為にも。でも何だろう、何かが足りない。あの場所に置いてきた筈なのに指先に残る違和感が拭えない。
そうだ、シズちゃんにも花束を贈ろう。生臭く濡れたスカーレットの花束を。
やっぱり俺は、
> 花束よりナイフが手に馴染む。
# 愉しみに待ってろ、化け物。
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26 :
折原臨也
2017/05/01(月) 03:38
枕が違うと眠れない。
この間、池袋で偶然見掛けたんだ。俺に気付いた瞬間の驚愕と苦々しい表情は通常運転だったね。
よしよし、日頃の働きぶりに敬意を表して、君のことを書いてあげる。
# 黄色の駒
将軍様の正体、本当にキングかな?
実はポーンだったりして、ね。
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使い捨てるには勿体無い位、君はよく働いてくれて感謝しているよ。
少し思い出話をしようか。
最近の君は警戒心が強くて人慣れしていない野良猫みたいだけれど、以前の君はまるで親犬の後を追う子犬みたいだったねぇ。恐らく“裏切り”なんて言葉は君の辞書には未だ無かったんだろう。そう考えると、厳しいオトナの世界をお友達より一足先に予習することが出来て良かったじゃない。学生さんは予習が大切。そうだ、この経験を生かして次は君がお友達に教えてあげればいいよ。大切なお友達、帝人君に。
だってほら、君は将軍。友達ごっこより仲間達を守るのがキングの役目だろう?それともキングの役割を放棄して仲間を裏切るのか?まぁそれでもいいんじゃない。
無色対黄色、勝負の行方は君の選択に委ねられている。
# 好きな方を選べ。
# さぁ、どっちを裏切る?
………君のその表情、嫌いじゃないよ。
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