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スレ一覧
┗背骨の

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1 :名取周一(夏目友人帳)
2016/03/21(月) 17:58

 標本の昆虫、骸にピン。

> 零から十、一抜けたのは誰そ彼や。

 叶わないから敵わない。誰にも彼にも掬えやしないのに救おうなんて、慢心にも程がある。身の程知らずは舌を切られて声も及ばず、苛斂に喘いで酸素に溺れるこの身では、きっと何の在り処も捜し出せやしないんだろう。

> 乱入はお断り、それ以外は不問。
> >>0,2

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14 :名取周一(夏目友人帳)
2017/01/28(土) 19:07

視線で背骨をなぞって、あの足跡が刻まれていないかふと目で追ってしまった。どこにも残る筈のない痕を探る夜は、思考も自然と迷子になる。全くもって不健全で、不健康な理屈だ。

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13 :夏目レイコ(夏目友人帳)
2016/10/29(土) 19:18

たいせつにされるのって悪くない、そう思えたときがあったなら。それだけでかけがえのない経験をしたってことなのかも。あまりこういう言葉は得意じゃないけれど、こう綴りたいわけがあったの。寒い日には思い出すわ、ありふれた日って、気持ちが良い。

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12 :名取周一(夏目友人帳)
2016/10/20(木) 03:03

ただそれだけの話。唯一性はない。ただ、それだけの話。

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11 :夏目レイコ(夏目友人帳)
2016/08/10(水) 02:39

綿菓子みたいな子って表現、案外適切だったのかも。友達って呼びたかったのかしら?もしかしたら、ひょっとするかもね。

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10 :名取周一(夏目友人帳)
2016/04/26(火) 18:57

 絞めているのは何だろう。絹糸が裂ける音がして、ふと振り向くと誰も居なかった。風の音が止んで、桜が散ることも無くなって、残されたのは静寂だけ。絞めているのは誰の首でもない、閉めているのは緞帳だ。

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9 :夏目レイコ(夏目友人帳)
2016/04/18(月) 05:50

 そう。それでも私には無駄に見えるわ。

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8 :夏目レイコ(夏目友人帳)
2016/04/14(木) 19:07

 八重桜の季節が今年もやって来た。繰り返せば感傷は薄れるものばかりだと思っていたけれど、案外時効は遠い。未だ脳裏に焼き付く光景は鮮明で、ああ、今年も夏が来るのだなとどこか現実から離れたことを夢想させる。幾重も花びらを纏った色濃い桜、まるで誰かが筆で色をつけているみたいに、どこかいびつな花模様。当然よね、自然は生きているのだから色落ちもあれば濃く染まることもある。均等でない、不自然じゃない、風情のある光景はいつ見ても好きよ。

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7 :名取周一(夏目友人帳)
2016/04/10(日) 11:34

 悟られないようにすることには慣れてしまった。絶やさぬ演技は最早皮膚のようにしっくり馴染んで、いざという瞬間に剥がそうとすると歪が生じるだろう。勿論”いざという瞬間”なんて早々訪れるものでもなく、唯々演技に投じる時間が増えていく一方。気付かれないよう気疲れをして、壊すだとか壊さないだとか、重ならない道を悔やまずとも過去を惜しんだりだとか、生きているとか生きていないとか、些細だったり、そうでなかったり、とにかく色々なことに私の世界が磨り減っていることを悟られないようにするだけで精一杯だった。

 妖にすら心を砕くだなんて、私には君のように出来やしないよ、夏目。だから、そうなのかも知れない。

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6 :夏目レイコ(夏目友人帳)
2016/04/04(月) 05:24

 雨って苦手。この季節の雨は特に。折角満開になった桜が一晩で散ってしまうなんてざらだもの。雨音を愛でるのは好きだし、思わぬ雨宿りも悪くはないけど、もう少しだけ降るのは待って欲しかった。そんなことを思わせる雨は好きではなくて、だから私は傘を差さずに歩く。小さな反抗、別に変わったことなんてない。ただ、私は雨なんて気にも留めないんだって誰にともなく主張する馬鹿馬鹿しくって間抜けな行為。ずぶ濡れになった制服が乾くまで帰れないのが難点と言えば難点、急いて帰る必要も特には無いのだけれど。

 桜のつぼみに雨露が垂れる。まるで桜が泣いているみたい。

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