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unsolved.
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何時の間に聖処女もステゴロになったの? 今朝も快適に目覚めさあ朝食でも摂りに行くかと扉を開ければ、其処には壁に寄り掛かかる様にして眠る聖処女。常時二つの目玉が飛び出そうな彼に此の眠り姫の姿を見せれば、あの目玉は何メートル飛ぶだろうという研究意欲を駆り立てられながら、紳士な私は優しく彼女を揺すってやる。こんな可憐な少女でもサーヴァント。其の理由迄は解らないが、廊下で一夜を過ごす程度で体調を崩す事も無いだろう。だが、矢張り他の要素を考慮すると放置する訳にもいかん。私の部屋の前で眠る彼女を見て、良くない感情を抱く者も少なからずいるのは確かだ。悲しい哉、私が皆に好かれていない事は重々承知しているとも。 # っ…………ます、たー………? やれやれ、漸く御目覚めの様だ。未だ覚醒に至らず微睡みの中、といった様子で此方を見上げる彼女は、どうやら私をマスターと勘違いしているらしい。魂は強くともその顔には幼さの残る彼と、この老いた身を間違えるとは、ネ。咄嗟に否定の言葉を紡ぐ前に、肩に置かれた私の手へ甘える様に自身の手を重ねる元田舎娘。そのまま私の手を取り、控えめに言っても柔らかそうな頬へと其の手を導き、すりすり。すりすり。すりすり。わお。とっても幸せそうな顔をしているネ!ううむ、如何しよう!今すぐこの誤解を解いてやる事が彼女にとっての幸福なのか、それともペキッ!……ペキ? # …………お早う御座います、おじ様。 おお。やっと眠りから覚めたかね?良いユメ見れた?と煽るにはジャスト一分じゃないし何故だか私の手が奇妙な音を立てているし!パキッペキッベキベキッ!いたぁい!痛いよう!ホワッツ!?ジャンヌ君ヤメテ!おじ様の手が曲がっちゃいけない方向に曲がってるよ! # ふんっ! バチコーンッ!という重い音と共に私の頬へと与えられる衝撃。決して彼女のウィンクの音ではない。ズシャァアアアと滑る様に倒れ地面と口付けを強制させられる屈辱に困惑しながらも、痛む頬を掌で抑えながら見上げれば、其処には振り抜いた手をゆっくりと戻し立ち上がる聖女。うわあ、冷たい目。反転した彼女よりもやばくない?その視線を私に向けたまま、ペッ、と唾を吐き捨てる聖女の姿が私には見えた。ハハ、幻想だけどネ。現実の彼女はそのままスタスタと立ち去っていったよ。あぁでも痛いナァ。嫌われ者の私だが、突然彼女からこれ程の仕打ちを受ける謂れは無い筈だ。 > うー……。おじ様、なに、してるの? おっと何時の間に。聖処女と入れ替わる様にして私の前に立っていたのは此度セイバーへとクラスチェンジした水着姿の御嬢さん。フッ、なんでもないサ。大人には色々あるのだよ。 > ………んー。…………つん、つん。 あ、ヤメテ。木の棒で突つくのは惨めな感じになるからヤメテェエエ! > …たのしい、ね。………つんつん。
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