アマゾン
スレ一覧
┗
壊れかけの世界
┗コピー
なんだ。色々とあったが、晴れて君とあいつは恋人同士だ。良かったな。 ......何を泣く。あいつが一時でも自分を見てくれれば良いと、自身が傷ついてでも愛すると決めたのは君の方だろう。 君は心の中で他者の元へ向かう彼を不誠実だと詰るが、彼自身からその点は治せないと聞いていた。そして、それを承知の上で今の関係になった。...いや、元を辿れば、今の関係ですら望めなかったのだから、かなり恵まれている。 それにも関わらず、相手の行動を受け入れられない己の方が、不誠実で身勝手だと思わないか?......清い関係に拘るのはやめろ。この世に君の理想は存在しない。何度繰り返せばわかるんだ。 いま君の前には三つの道がある。幸か不幸か、君は珍しく運命に愛された。 一つ、このままいつ離れるかも分からないあいつと、真偽も定かではない恋人として居続けること。 二つ、真のあいつに会い、面と向かって好きだと告げるか...全ての場所から姿を消すこと。 三つ、君に手を伸ばす男の手をとって、あいつと別れ、現実を見据えること。 周りからも言われたが、君が幸せになるのは三つ目だよ。悪くない男だ。変わり者だが頭はきれるし、気遣いもできる。君が彼を支えれば互いに成長できるし、より良い未来を築けるはずだ。 でも君は二つ目を選びたがっている。あいつに焦がれて、あいつに関わる全ての偶然に運命を感じては、彼の振る舞いに一喜一憂している。 僕は君を1番近くで見てきたから知っている。おおよそ正気ではない君の思いも、行動も。だからこそ言う。会うのはやめなさい。 会ってしまえば、君はあいつがどんな奴でも、思いを止められなくなる。好きだと言って、その後は......。 僕は君の良心であり、本能であり、壁であり、それを壊す槌でもある。 君が何を選んでも僕はそれに従うが、意見は変えない。もうこれ以上はやめておけ。本当に戻れなくなるぞ。
[
戻る
][
設定
][
Admin
]
WHOCARES.JP