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壊れかけの世界
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>窓辺に腰掛けパイプの煙をくゆらせるシャイロックは、傍から見てとても絵になる。彼の纏う甘さの中に触れてはいけない棘を持つ妖艶な雰囲気に普段は心を躍らせる賢者だけれども、如何せん今日は勝手が違った。 >ああ、私はなんてことをしてしまったんだろう......数時間前の自分を責めていると、ひれ伏す賢者へ呆れを孕んだ切れ長の瞳が向けられ、形の良い唇が開かれる。 もう良いでしょう、賢者様。あなたの望みは叶えられたはずだ。 #...あ、いえ、その...... これ以上言葉を繋いでも、それ以上の結果は返ってきませんよ。あの方も言っていたはずです。無条件の.. #やめてください >伏せていた顔を上げ強く言い放ってから、慌てて口を抑えて俯いた。ああ、またやってしまった。 >もう顔は上げていないのに、目の前の彼が自分を見ていることがひしひしと伝わってくる。視線を向けられた後頭部が細く灼きつくように感じるほど、微弱に、断続的に、己を普段とは違う形で焦がすのを感じる。 >ああ、私はなんて馬鹿なことをしたんだろう。何度悔いても足りることがない。「すぎる」ことは厄介である。それは知っていたはずだった。だから言いすぎることも、言わなさすぎる事もしてこなかった。それがたった一つの「 」でこんなことになるなんて... >心が死にます
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