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彗想、
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彼女の唇から零れ落ちた、弱さの話。 >>> 初めてアニが僕に弱さを晒したのは、いつだっただろう。もう随分と昔の事でちっとも覚えていないけれど、僕は確かにあの時、幸福を抱いた。嬉しかった。初めてだから、分からない。そう不安そうに零す彼女の言葉はきっと真実で、その後思いがけず暴いてしまった彼女の過去を照らし合わせてみても、嗚呼そうだったんだろうなと分かる。だからこそ、愛しかった。不安そうに、呆れられないか、面倒に思われないか、鬱陶しくないか、とても不安そうに僕を眺める彼女が愛しくて、唯ひたすら甘さに浸して抱き締めた。 それが、今はどうだ。 今の僕は、どうなんだ。 なんて情けない。僕はこんなにも弱かったのか。知らなかった。恋人に対してこう在りたいと思う自分の姿が余りにも強くて、そう在る事が出来ない現実にもどかしさと苛立ちを抱く。そうして巡り巡って、彼女を悲しませるに至るんだ。それでも僕は、アニを抱き締めて、支えて居たい。こんなにも弱いとは知らなかったけど、何も出来ない僕だけど、…ねえ、アニ。君の弱さを、僕に分けてくれ。いつものように。
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