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>suisou, 　夜空を見上げては手を伸ばして、掴めない星々に焦がれていた。唐突に掌へと落ちた星を、どうして僕が手放せようか。それはきっと、流れ星だったんだ。僕と云うちっぽけで他愛ない男を見付け出して、奇特なことに、飛び込んで来た。淡く鈍い煌めきを放つ、小さな星。鮮烈に、強烈に。まるで太陽を連想する色合いに惹かれて、僕が触れて良いようなモノではないと分かっていたのに、とても綺麗なのに、思わず指先を伸ばした。初めて触れたその体温が驚く程馴染むものだから、もう、この侭抱えて、独り占めしたくなっちゃったんだよ。 　僕の、アニへ。 　彗星のような君を、此処でひっそりと、深く想う。いつだって。

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