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ほっぷ・すてっぷ・sin60°。
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#かき氷と木のスプーン コンビニで美味しそうなかき氷を買って帰る夏に、君はもういないと気付かされる。 毎回半分にして二人で食べてたね。 「足りない」なんて笑う君の事が眩しかった。 君がいなくなって独り占めできるかき氷は、何だか胸焼けしそうなくらい切なくて冷たいばかりだよ。 君が絶対に木のスプーンでしかかき氷を食べないなんて言い切っていたから、僕もその癖が移っちゃったんだよ。 君はもういない癖に、そうやって僕に傷跡ばかり残していくんだね。 僕は苺の味のかき氷が一番だなんて思ってなかったよ。 だから君がいないなら苺のかき氷なんて買っていく必要がないんだ。 それでも買ってしまうのは君がまだ僕の中で消化されてないって証拠なのに。 気付きたくないなあ。 君がいないなんて。 君はもう僕のことを好きじゃないだなんて。 君の居場所はもう他にあって、君は苺のかき氷を誰かと半分こにして、木のスプーンですくって食べて「足りない」なんて笑ってるんだ。 僕にはもうその権利はないのだけど、僕にももう一度あの笑顔を見せてくれたらなあ。 でも君はもう、僕のかき氷を貰う必要なんかないんだもんね……。 結局僕だけが夏に取り残されている。 君の事が本当に好きだったなあ。 君となら毎日かき氷食べても飽きなかったなあ。 一度で食べるかき氷はちっとも美味しくなくて、ただ冷たくて寒くなるだけなんだよ。 でもだからこそ 君の温もりが 僕を強くしてくれたことを 思い出せるんだね。 >(今度もし君に会えたなら、木のスプーンでもプラスチックのスプーンでも味は変わらないんだって教えてあげよう。) #かき氷と木のスプーン +
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