スレ一覧
┗371.僕は君を見つける、星の声を紡いで
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1 :
タク×コウ(創作)
2025/02/09(日) 00:00
★*
I will find you,
spinning the voice of stars
?D
創作バンド
同性愛
R20
過激表現有
⭐︎
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8 :
コウ
2025/02/11(火) 22:24
明日地元の先輩とスノボ行く。日帰りで帰るから!👍
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7 :
コウ
2025/02/11(火) 19:01
『ァ、ア、愛し…愛して……ッ………こっのヤロオォォッ!!!😭』
「うるさいですね。ただでさえボーカルはエフェクト2重にかけてるのに。これぐらいコウなら唄えますよね」
曲のサビの部分からぐだぐだになった歌声のせいでリハーサルスタジオのなかメンバーはおろかスタッフまで爆笑していた。
「はぁ?」
今日は丸一日スタジオに籠って新曲の音合わせだ。タクが作ってきた曲はなかなかのエモーショナルな調子で「愛してる」なんて言葉を人前で発声するとは思ってもいなかった。どうしても戸惑ってしまう。
凄んでみせながらマイクから手を離す。隣で猫背気味に愛用している白いギターに指をかけているタクだけが不満そうに眉をひそめたのが見えた。それだけでじゅうぶん何も言えない空気を感じとる。
「そもそもアンタの声域で作ってるんだし」
「歌詞が恥ずかしい…」
言い淀みながらちらりとタクのほうを見た。
「は?」
首を傾げながらギターのストラップを肩から外したタクはバカじゃないのとギターの代わりに手に持ったTAB譜で俺の頭をぺさりと叩いた。
「ごめん」
真っ直ぐに返せないでつい目線を逸らしてしまった。
「少し休憩にしますか」
壁際に寄せてある椅子の上に置いていた電子煙草を掴んでタクがスタジオの扉を開けた。
タクの言葉を引き取るようにスティックを両手高々に上げてドラムのタカ君が「お腹空いたぁ!」と叫んだ。空気を読んだのか天然なのかはわからないけど天真爛漫なタカ君の振る舞いに少しだけ助けられた気がした。
タクはロマンチストなんだと思う。
童話のような物語を連想させる歌詞にアコースティックギターのみで歌うような曲を作ったり。だから今回の「愛してる」みたいなダイレクトな感情を表すフレーズはとてもめずらしい。
スタジオの隅の床に腰を下ろしてAirPodsを両耳に突っ込んだ。何度も繰り返しタクの歌声とギターだけで作られたデモを聞くうちに戸惑いも薄れていく。
『愛してる』
タクは誰のために唄ったんだろう。
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6 :
タク
2025/02/11(火) 18:46
コウはあまりBGMを好まない。好まないというとちょっと語弊があるかもしれない。集中したい時に自分が集中出来る心地良い環境作りがしたいだけで、自分が言葉を扱う作業をする時に歌を聞きたがらなかったりする。伝われば幸い。
俺の心地良い環境っていうのはアッパーモデルのヘッドホン使って究極、soundless or blast.
爆音はアンタの声だよ。集中出来ないワケない。
一回リビングで仕事してる時にけっこうな音量で新作を流してたら邪魔だから消すって淡々と言われた。恥ずかしかったんだなーって思うことにしてる。
だからヘッドホンにしてた。なのに俺が呼びかけに気付かなかったのか(だったらごめん)ただ構って欲しいのか耳から奪われて「お前自分の曲で酒飲むタイプ?」ってうんざりした顔(でも耳真っ赤)で音漏れしてる手元を見てた。
そんなに俺の曲で歌ってる自分の声冷静に聴くのが恥ずかしいのか…
ライブであんなに満面の笑み向けてくるくせにね。
天の邪鬼。
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5 :
タク
2025/02/11(火) 18:46
目に刺さるほどの白い壁の寝室に最初こそ落ち着かなかった。
何度となくこの家に通うようになって最近ようやく新築独特の木材の香りにも慣れてきたように思う。
効率の良い宅録をするために家を建てて防音室も作ったと息巻いていたくせに、今は寝室のベッドに腰を下ろしてPCになにやら熱心に打ち込んでいる。
時々画面の光に眼鏡の奥の目を細めているから(いやいやヤツはそもそも伊達眼鏡だし)隣に座って肩に手を置いて「そのカタチのフレームちょっと違うくね?」って揶揄ってみたら、腕を引かれるように強引にベッドの中に引き込まれた。
「後で…いいよね?」
表にでる時よりトーンの抑えた声で甘えられるとつい流されてしまう。耳朶まで熱くなっているのが自分でも分かるし目を逸らした方が負け。いいわけねーよって笑いながらベッドの中でタクのすねを蹴っ飛ばした。
乾いた空気に咳をするとベッドサイドに置かれた加湿器のスイッチの電子音がカチリと鳴る。出会った頃から変わらない細やかな優しさも布団の温もりも気持ちいい。
明日は何を食べさせてやろう。ライヴの疲れもまだそれとなくある。なら肉がいっかぁ。肉。良いフィレ焼いて筍ご飯炊いて、なんて考えてるうちにベッドサイドのランプのワット数が落ちていって部屋が薄暗くなったと同時に自分の瞼も自然に落ちていった。
おやすみ。良い夢を見て。
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