酷いバッドエンドの世界を見せ付けられて、言葉が出なかった。アレは確かに『有り得た世界』なんだろうとは思う。ランスロットが狂って、ジークフリートさんは竜の血に狂う。何か一つピースが欠けていたらそうなっていた可能性が高い。
ふ、と隣にいるジークフリートさんの顔を見るとジークフリートさんも言葉を失って俺を見ていた。
これから先の未来は不確定だから、有り得ない話じゃないけどさ。もしもの時は、そばに居るから。ずっとその手を握ってるからさ、だからずーっと一緒に居ような。約束だぜ。
暇な時間をほぼ全て一緒に居ることに費やしてるから、書く暇がないんだよなぁ。
街はもうクリスマス一色で、各地でクリスマス用の飾りとかケーキの材料、ワインとかお酒とか売ってて何となくマーケットもそわそわしてる感じがしててすごく活気があって歩いてるだけで楽しいんだよな。ジークフリートさんは依頼で別の地域に行くこともあるし、そこがどうなっているかとか、こんな飾りを見た、とか帰ってきたら伝えてくれるから俺まで行った気分になる。
二人で過ごす初めてのクリスマスだし、俺も何かしらご馳走作っておこうかな！ケーキももちろん作るつもりだから、楽しみにしててくれよな、ジークフリートさん！
昨日は色々とあってほとんど気絶するみたいに寝ちゃってたんだけど、起きたらジークフリートさんがすごく優しい目で俺の事見てて起き抜けから心臓がうるさくなった。時々、噛み締めるみたいに名前を呼んで、好きだと言ってくれるから心臓が何個あっても足んないな、って思ってる。
今年ももうあと半月しかなくて、この一年のほとんどを一緒に過ごせて幸せで、この先も隣にいてくれるって信じられるから毎日が満たされてるんだな、って感じてる。
昨日で9ヶ月。これからもよろしくな！
ここ数日、一気に寒くなったせいで毎日一緒に寝る時間が早くなって日記書きに来る暇も無かったぜ。そう、ジークフリートさんに手袋プレゼントしてもらって、毎日それをつけてるんだけど本当に暖かくて助かってるんだ。好きな人が自分のために選んでくれたものって言うのがもう嬉しくて仕方ないんだよなぁ。丁寧に使わせてもらうからな、ジークフリートさん！