別に最後の人やった訳とちゃう。
あの人が隣に居らんなってからも、俺の隣でわろてくれて、偶に泣いて、一緒に幸せな時間過ごした人は居ったし、何ならあの人と過ごした時間よりも長く、時間紡いだ人も居った。せやのに何でやろな…今でも帰りを待っとった日のこと鮮明に思い出せるんは。目まぐるしく生きて、お人好し過ぎる人。まぁ端的に言うとアホやったんですけど。

未練があるとかちゃうくて。ここに来て眠っとった記憶が掬い上げられたみたいや。人間そんなこともあるらしいで、俺は知らんかったけど。正味知りたなかったけど。

もう今は恋人とかそう言うのやってへんねん。独りが楽って真理に気付いてしもてからは作り方も分からんなった。せやけど恋人同士でやっとる日記やら相手の事書いとる日記やら勝手に覗くとやっぱええなって思う。まぁ思うだけで俺は無理やけどな。一生左手と仲良うしときます。

久し振りに来させてもろた此処は何も変わらんくて感情迷子すぎるんやけど。全部あの日に棄てたと思てた気持ちがセンチメンタルのせいで当時に戻ったみたいや。ンな訳ない。あの人もとっくに隣から居らんねん。最後に覚えとんのは、死ぬほど忙しそうに駆け回っとった姿。元気にやっとんですか、飯食うてますか。すっ転んで欠けた歯はどないしたんですか。まぁ、今更知り得ん事やけど。

そんな感じで緩く呟かせて貰いますわ。