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┗639.真っ直ぐに、歪み。
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<FONT size="2"> 唐突な話だが僕の実家では鳥を飼っている。お喋りが得意な九官鳥だよ。 母が飼い出したんだけどこれが意外と可愛くてね。それに覚えた言葉を話す仕草がまた愛らしいんだ。 そんな僕の可愛い九官鳥に逢いたいと大輝と真太郎(どちらも友人)が言うものだから寛大な僕は実家に招いた。 …………まあ、いいよ。 別にね言葉を教え込むなとは言わない。なんせ九官鳥だしね。 「オレに勝てるのはオレだけだ。……よしほら言ってみろ。リピートアフタミー。」←やめろ変な言葉を教え込むな。 『青峰、無理強いはやめるのだよ。とりあえずもっと簡単な言葉から覚えさせるのが得策だろう。………人事を尽くして天命を待つ。ほら言ってみろ。』←どこが簡単なんだい。むしろレベルアップし過ぎだよ真太郎。 「あァじゃーアレだ。ザリガニ。オラ、ザリガニって言え。」←言わせないよ。(我/が/家/風) 『馬鹿め。ザリガニ等、覚えても意味が無いだろう。』←お前の言った言葉も覚えたって意味無い。 「焼き鳥。焼き鳥なら意味あンだろ。あ、それか交尾とか。」←お前は二度と僕の九官鳥に近付くな。 しかしどうやらうちの九官鳥は賢いらしい。 僕が大輝達と帰った後から「ザリ！ザリ！」っと言い出したみたいでね。 どうあっても忘れさせたい僕はどうやって記憶を飛ばせるか試行錯誤中だよ。
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