¶:とあるコミュ症とハイスペックの日常。 先ず、お祝いメールをありがとう。まだオレを友人と思ってくれて居るのかと、少し不思議な気持ちになった。それは多分、嬉しいという感情――なのだろうな。それに何故返事をしていないのか?については今から書くが、真面目な話だからきちんと読むように。オレは、まともにメールをしていない。数ヶ月メール機能を使わないで居ると、どうメールを打ったら良いのかわからなくなるのだよ。本当だぞ、コミュニケーションすげぇのだよ、さっぱりわからん。最近は、あまりにオレが出来ないからか、高尾が『メールはオレと練習してってさ、無理そうなら今まで通り電話で済ませちゃおうぜ!』と言ってくれたので、いざ。 ※練習そのいち。 『真ちゃんやっほー!これから迎え行くぜー』 【こんにちは。宜しく。】 ……どうしたら良いだろうか。高尾は『真ちゃんが頑張ってんのオレは知ってるし、あんま無理すんなよ。大丈夫だから』と言ってくれるのだが、誤解ばかりされて高尾に庇われるだけというのもオレの良心をちくちくされる。オレが文句を付けられる事はどうでも良いが、……うむ。昨日は昨日で、練習試合の後に食事会があったのだが、用事があって先に帰らなくてはいけなかったからか高尾がオレを1人残していくのを大層心配して居たらしく、後に宮地さんから『高尾が此処を出た後にも何回も連絡飛んできてた』と言われた。高尾が居なくなって空になった隣の席に、直ぐに宮地さんが座って、それとなく会話をしてくれたり。それもこれも、高尾がオレの心配をしてくれて居たからだと帰りに宮地さんに送って貰って居た時に聞いた。 オレはいつもそうだ。自分の知らない所で沢山の優しさを貰って生きて居る。 だが、流石に少し申し訳なくなったから、もう少しリハビリを頑張ろうと思う。高尾は何でもしてくれる。飲み物を持ってきてくれたり空いた食器を片付けてくれるし、オレの話を嫌がらずいつも楽しそうに聞いてくれるし、嫌味のまるで無い男だと思う。あまりに居心地が良いから、オレはこういう面(コミュニケーション。)での努力が足りなかったとも思う。誕生日を迎え、もう少し大人になれるように頑張ってみようと昨日、改めて思った。 そんな7月。 |