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477.【妄想の】二つ名キャラで小説を書こうぜ【暴走】
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52 :◆Nq5PNg/rCw
投稿日:11/02/23 23:59:29 /a6RoTbjO

>◆0gE85SI5twさん
うわぁ◆0gE85SI5twさんに続きを楽しみにして頂けるなんて光栄です! ありがとうございます!(*´∀`)

そして今日明日中に完結できるとか言ってたのは誰ですか……まだ完結してません自分で言っておきながら本当に申し訳ありません。もう言い訳の言葉もないです……

い、一応続きを、少しですが投下しておきます。本当に申し訳ないです。






  ──以前、異端審問会に入って間もない頃、人に訊かれたことがある。
『君ってさ、どっちかというと検死官系の能力だよね?  なんで審問会に入ったの?』
  多分そいつは皮肉とかではなく、純粋な疑問として訊いたんだろう。しかし、どちらにせよ俺は、バカなのかこいつ?  と思っただろうし、実際、そう考えたのを覚えている。
  何故なら、俺は──
「……どうでしょうか?  上層部は給料もはずむと言っていますし、悪くはない話だと思いますが」
  深淵検死官の問いに、俺は横に首を振った。
「以前、多人数で押しかけられた時にそんな話を聞いたが、断ったら殺されかけたぞ。一回殺されかけた組織に入る奴が、どこにいる?」
「その時はそちらの事情もお伺いしなかったようで、非常に申し訳ないです」
  深淵検死官は、人のいい笑顔でそう言ってのける。……申し訳ないって顔じゃないな。
「一応、今回はそちらのお話も聞いて、障害があるならそれを取り除く援助して差し上げる姿勢も整っています。異端審問会が邪魔なら対抗に加勢しますし、以前あなたを囲んだ連中が気にくわないなら、処分しましょう」
  そこまで俺を買ってくれているのはありがたいが、随分と暴力的な解決策だ。
  それに、俺がそんな程度の理由で、異端審問会を離れられないとでも思っているのだろうか。
「もしこちらに来られるなら、手厚くおもてなししますが」
「……手厚く、ね」
「他意はありませんよ、そのままの意味です。……そもそも、あなたの能力は人を殺せるものでしょう? 我々聖検死団の別動隊、不殺特務隊よりは、ずっと検死団向きとは思いますが」
  深淵検死官が、うっすらと微笑む。
「……流石にあんたも、俺の能力は知っているみたいだな」
「大まかに、ですけどね。確か、毒霧を使用される能力……でしたか?」
  その問いに、俺は答えない。
  毒霧……というか、瘴気を使うのは確かだ。だが、俺の能力の『真髄』をまだ知らないというのなら──それに越したことはない。
  代わりに、別の話題を口にする。
「あんたは俺を検死団向きだと言ったが、俺としては、殺人能力を持たない連中がなんで聖検死団にいるのかが気になるな。あんたの相方である、不在検死官にしてもそうだ」
  さっきあの男が言った、『不殺特務隊』というのは、確かあの女が所属している隊だ。聖検死団の中で、殺人能力を持たない連中が集まった部隊。
  殺す能力を持たないのなら、わざわざ聖検死団なんかに入る必要はないはずだ。
  うーん、と深淵検死官は、少し考えてから俺の問いに答えた。

(124.146.174.15)
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