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477.【妄想の】二つ名キャラで小説を書こうぜ【暴走】
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描かれていたのは──龍。 真正面を向き、こちらに向けて口をかっと開いている。こちらで言うドラゴンではなく、東洋の細い龍だ。その口腔は、紅く血にまみれている。 「おや、それをひき当てましたか」 にぃ、と深淵検死官は、口の両端をつり上げて微笑んだ。 と同時に、奴の背後に幾筋もの細い煙が、渦を巻いて現れる。その中に白い光が灯り、ゆっくりと球蹴りの球くらいの大きさにまで膨れあがった。その大きくなった丸い光は、今度は上方にうねりながら伸びていく。やがてその成長が止まると、丸太にのみを入れて木彫りの像にするように、光はなめらかにその姿を変えていった。 なるべきものにかたどられ、光が収まり、やがて現れたのは──カードに描かれていた龍だった。ただ、大きさは大蛇くらいで、東洋の神話に出てくるような巨大なものではない。そのサイズを忠実に再現しようとすると、この閉鎖空間を圧迫するからだろうか。 とはいえ──龍だ。ファイアブレスを吐くかもしれないし、鉤爪も相当鋭くできているようだ。それに、カードに描かれていた絵からも想像できるように、この龍は──
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