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477.【妄想の】二つ名キャラで小説を書こうぜ【暴走】
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「さて……死ぬ気分は、どんなものだ?」 ……おお、我ながら残虐な殺人者のようだ。端から見れば、どちらが嗜虐者かわからないかもしれない。が、一応ここは、先達からの単なる質問と思ってほしい。俺自身、何回か死んだことがあるのだから。 俺の問いに、深淵検死官は顔を歪めた。多分あれは、笑っているのだろう。 「『人を、殺したくない』、というのは……方便、ですか……」 「殺したくはないのは事実──いや、『殺したくない』ってのはちょっと語弊があるか」 確かに、殺すには殺すわけだし。 仕方ない、この空間のからくりを教えてやるか。俺はこいつほど、意地は悪くはないんだ。 「この空間内では誰もが、死んだとしても蘇生する。──ちょうど、さっきの俺のようにな」 あぁ、と深淵検死官の口から、ため息のように息がこぼれた。既に両膝は地面についており、顔色も悪い。 「だから、『殺したくない』というよりは、正確には『生きて帰してやりたい』ってところだな。まあだから安心しろ、一度死んだところであんたもどうせ生き返るんだから」 『ウロボロス』──尾を飲み込む蛇。そこには、循環性や無限性、完全性など様々な象徴的意味がある。永続性もその一つで、代表的なものは円運動、破壊と創造、そして──『死と再生』。ウロボロスに限らず、脱皮を繰り返すことや強い生命力から、昔から蛇は『不老不死』、『死と再生』の象徴とされる。 その象徴が反映されているのが、この能力だ。この能力の使い手である俺は無条件で蘇生するし、死んですぐに結界を解除でもしない限り、相手も甦る。
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