セブンネットショッピング
スレ一覧
┗
477.【妄想の】二つ名キャラで小説を書こうぜ【暴走】
┗コピー
* どちらが先か──と思っていたのだが、深淵検死官が目覚める方が早かった。 「………………ん」 むくり、と深淵検死官が、身体を起こす。そのまま座り込んで一息ついた彼の顔は、まだ少し青ざめていた。その顔のまま、俺を見る。 「……おはようございます」 「ん? ああ、おはようさん」 ……なんだこの間抜けな会話は。 あの男、寝起き……いや、死起き? のせいか、まだ頭が機能していないのだろうか。思わず挨拶を返してしまった俺も俺だが。 深淵検死官は、辺りをきょろきょろと眺め、状況を再確認したかのように頷いた。 「えーっと、確か死んでいたんですね。私は」 「まあな」 甦りおめでとう。ついでに人格も更生されてりゃいいんだが。 「死んだ気分は、どうだった?」 先程回答が得られなかった質問を、微妙に言い換えて再び訊く。しかし、さっきの訊き方だと嗜虐殺人鬼の香りがするのに、今度の訊き方だと「はい今おまえは生まれ変わった! 一から人生やり直せるだろ!?」みたいな、熱血爽やかな印象を受けるのは何故だろうか。 深淵検死官は、何故かとてもいい笑顔で答えた。 「ええ、最悪の気分ですね。ですが、服毒死だけでもこれだけつらいのですから、他の死に方では一層つらいでしょうね。俄然、これからの仕事が楽しみになってきました」 …………………………。 やる気、というか、殺る気にさせてしまった……。 ……うん、こいつとはもう、関わらないでおこう。
[
設定
]
TOTAL:2382880 TODAY:29 YESTE:81 ROM:1
WHOCARES.JP