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477.【妄想の】二つ名キャラで小説を書こうぜ【暴走】
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「……おまえの言う通り、あいつは俺たちの言うことなんか信じそうになかったんでな。手っ取り早く済ます為だけだ」 ついでに言うと、おまえも信じてくれたら余計良かった──とは、口が裂けても言えない。 彼女はこの間のローラのように腕を組んで、ふんと鼻を鳴らした。 「本当にそれだけかしら。……まあいいわ、今ならあのお姉さんもいないことだし、直接あなたに聞きましょう」 一言一言発音するように、彼女はゆっくりと、だがはっきりと俺に訊く。 「本当に、付き合ってないのね」 「……ああ」 俺は、頷いた。 「付き合ってない。誓ってだ」 「……なら、いいわ」 彼女は、ほっとした表情になった。 「いえ、別にあたしは、今となってはあなたが他の誰かと付き合ってても構わないのよ。……ただ、この間嘘をつかれたんじゃないかと思うと、どうしても気になって」 ……ああ、そうだった。 こいつは嘘をつかれるのを特に嫌っていたんだった。 全く、俺を欺くという任務についておいて、何自分勝手なことを──いや、そういう任務があったからこそ、嘘をつかれないかという恐怖があるのか。 虚偽の代償を受け取りはしないかと。 「……にしては、随分簡単に信じるんだな」 俺の疑問に、彼女はにっこりと笑った。 「昔愛した人ですもの。あなたを信じるわ」 「あ……そ、そうなのか」 ……何故だろう、臆面もなくはっきりとそう言われると、こちらが赤面してしまう。 「じゃ、これから彼女できたら報告してねー。一緒に恋バナでも楽しみましょう。それではまた今度」 にこやかに片手を振ると、彼女は人ごみの中へと消えて行ってしまった。 恋バナって……俺は女子じゃないんだが……
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