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609.暇だから小説でも書いてみる
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「どうしたの?」 彼女も俺の方をむいた。 「俺が好きだって言ったのは、ケーキのことじゃない」 「なに?」 「キミのことだよ」 と俺はいった。 「付き合ってほしい」 そう言って、頭をさげた。 コンクリートの地面を眺めながら、彼女の答えを待つ。 長い時間に感じた。 でも、本当は10秒ていどの時間だったかもしれない。 地面に降りては溶ける雪の粒を眺めながら、彼女の答えを待った。 やがて、彼女の言葉が聞こえてきた。 彼女はこういった。 「こちらこそ、付き合ってください」 そして、さらに、 「お願いします」 と彼女はいった。 俺は頭をあげた。 彼女が微笑んでいた。 俺も、顔の筋肉が緩むの感じた。 雪が、ふっている。 どこからか、ジングルベルの曲が聞こえてきた。 俺は、彼女と手をつないで、また歩きはじめた。友だち同士としてではなく、恋人同士として……。 風は冷たかった。 でも、彼女とつないだ手は、とても温かかった。 ――fin
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