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┗1153.bur・i・al(101-105/108)

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101 :日番谷冬獅郎
2012/12/21(金)08:25:37

 




――…お前は莫迦か。

てめえで這い上がれねえのに、堕ちる処迄堕ちてどうする。


『タイミング』と謂う単語で語るのは簡単だが、別に狙ってる訳でも何でも無えからな。
胸騒ぎがした訳でも無えし、どうしてるかと探りを入れた訳でも無え。

付かず離れずで既に一昔になろうとしてるのは、見事に予想外だ。が、だからと謂って、あっさり途絶えさせるつもりも更更無かったが故の現状だと謂うなら、これからもこんな感じで続いて行くんだろう。



昨夜俺の許に届いた久方振りの鱗翅は、一見良い報せとは謂い難いが、其れでも。
確実に其処に『在る』と示された事に変わりは無え。
或る意味、倖い。
てめえから望む望まねえに関わらず、先方から望まれねえ儘なら、どんなに手間隙費やして手繰り寄せた処で、虚しいだけじゃねえのか。

今、後悔しても、後後良しと思えるなら其れで良い。
択ぶ自由は双方等しく持ってる筈だ。
引き際を見誤らなかったと思えば良い。


今時期になると彼是想いが廻るのは、大半が冬の括りに集約されてるからなのか、否か。
瞬間的に五感を多く使えば使う程、より強く記憶に残るらしい。

夜の長さ、
床の冷たさ、
吐息の白、
布越しの温もり、

…其の他諸諸。


どんなに積み重ねたとしても、決して埋もれねえ程の鮮烈さで『在り場所』を確保する其の様は、昔噺であり、現在進行形でもあり、感情の棘を徐徐に喪いながら、俺と謂う存在を象る器に集約される。



.

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102 :朽木緋真
2013/03/08(金)05:21:10

 




刻は廻り、
記憶は埋もれゆくもの。
憶えて居る居ないに関わらず、少しずつ降り積もって圧し籠められた其れは、何時か化石の様に『其の時』を見せてくれるのでしょう。
拘り引き摺られるのでは無く、そういう時代もあったのだと。
通り過ぎた事だけを、
どうか…――。



倖せでした、と。
少しでも、
伝わります様に。



.

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103 :日番谷冬獅郎
2013/08/08(木)07:52:11

 



…くっだらねえ。




おい、
恒例のアレ。

考えておく様に。
忘れるなよ。





意を伝える為に
唇から零れた言の葉は、
虚空に吸い込まれて
誰の耳にも届かねえ儘。
当の俺にさえ、
聴こえやしねえ。

そんなモンは
端から無えのと同じだ。





…偶には濡れずに終わりてえんだが。
果たして、
どうなる事やら。



.

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104 :日番谷冬獅郎
2015/05/28(木)03:24:48

 



…面倒くせえ。
掘り返すのが、
こんなに面倒だとは
思わなかったぜ。
何れだけ見ねえ振りを
し続けてたんだかな。

最近、
昊を仰ぐ機会が増えた。
謂い替えれば、
其れなりに時間に
余裕が出来たんだろう。
…どうせまた直ぐに、
逆戻りだろうが。


気持ちに余裕の有る時は
記憶も緩緩と端から端へ
行ったり来たり。
段段と思考だけが
年寄り染みて、
立つ足許から後ろに
列なる途の涯を
時時でも振り返るのは、
自分自身への
戒めでもある。

『忘れねえ事』
言の葉に置き換えると
陳腐ではあるが、
『俺』と謂う個体の
内側の更なる内に
其れを遺してえと
俺自身が願う限り、
義務でも強制でも無く
勝手に刻まれていく
其れ等を、大体同じ頃に
抉りたくなる衝動に
駆られるのは、最早、
癖としか謂い様が無え。
愉しいか愉しくねえか、
で、考えるなら。
クソも愉しくねえに
決まってるんだが、
そういった微細なものが
集積されて
今の俺が在るんだから、
仕方無えモンだ、と、
割り切るだけだ。


未だに逢いてえと
思う奴は居るが、
疾うに鱗翅は喪った。
心を遺すのは、
正直上手い遣り方とは
到底思えねえのに、
意図せず風化されずに
転がる輝石を眺めるのは
思いの外嫌いじゃねえ。

永く生きて、
どうでもイイものが
増えるのは。
逆に囚われ過ぎるより
未だマシかとも思うが、
其れでも何か一つに
心を奪われてる方が余程
生を実感出来るのは
悪癖と呼ぶに相応しい、
性根の根底に潜む熱だ。




偽りを重ねてでも
譲れねえモノは、
残念ながら未だに在る。



.

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105 :日番谷冬獅郎
2015/06/08(月)04:20:55

 



――…久し振り。
鱗翅くらい
飛ばしてくれりゃ
イイモノを。

目紛るしく移ろう
周りの波の中で、
変わらねえものも幾多。


俺の頭の中。
気紛れに飛ばす鱗翅。
心の色。
思考の構築。
友と、縁。

マイペース、上等。


年に一度、
起きるか起きねえかの
自由気儘な散策。
正直に吐露するなら、
淋しいと感じる部分が
無え訳じゃ無え。


もうそんなに
経つのかと、沁沁と。
始まりは、正しく。
どうせなら、
沈むのも同じ場所を。


結局、そんなモンだ。



嗚呼、
胸が痛い。

俺は。
本当に彼奴が
大切だったんだ。
あの手が、
心底好きだった。


今でも、
堪らなくなる程に。



.

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