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┗1622.玉散る刃の巡恋歌(136-140/186)
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136 :
志波海燕
2011/01/26(水)01:43:12
オマエが誰かの肩に寄り掛かっている姿を想像しただけで頭に血が昇った。
『…志波副隊長?』
部下に幾度か声を掛けられて漸く我に返る。
俺自身が指揮している部隊。
俺が保つ集中力の高さは隊員の士気だけではなく命の危うさにも関わる。
ンな事は解ってる。
だが、いとも容易く散漫になっちまった。
指揮官失格じゃねえか、俺。
大人じゃねえし余裕も無え。
唯、繕う術には長けてる心算。
だが、其の術すら遣い損ねちまう時が有る。
鍛錬不足が原因じゃねえぞ。
オマエ不足が原因だ。
忙しいのは手前の所為で、オマエにだって都合ってモンは有る。
偶の気晴らしを奪う気は更々無えが、だ。
『言った先から馬鹿みてえに呑み過ぎてんじゃねえ!何匹蝶送り付けてやがるんだ、ゴラ!其れもテンションの上がり下がりが激しィんだよ、オマエは!俺は夜通し任務だアアアアアアアアッ!』
…と、月に向かって吼えた俺の気持ちも少しは察しやがれ。
ほらな、ちィとも大人なんかじゃねえだろう。
狭い狭い、超狭ェ。
曰く其れこそ重いんじゃねえの?
オマエだけだと思うなよ。
口で言って解らねえなら今以上に身体に叩き込んで遣ろうか。
足り無ェなら全部くれて遣る。
脳味噌、心臓、四肢、オマエが喰いてえ所は全部持って行け。
厭になる迄何度でも言って遣る。
根こそぎ全部、
俺は、
オマエのモンだ。
オメーにはさ。
純愛は不向きかもしれんが、不純な其れはもっと向かねえよ。
ンな簡単に割り切れるんなら端っから苦労してねえだろうが。
此れが彼奴なりの見解。…って、まさかワザとじゃねえだろうなァ!ああッ?!
畜生。
── 下弦ノ月 ──
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137 :
志波海燕
2011/01/29(土)04:08:06
オマエの顔を見に行く前迄、
実は相当苛々してた。
巧く運ばねえ執務も、上官の八つ当たり染みた台詞にも、部下の疲れ果てた顔にさえ。
総じて嫌気が差してた。
降って湧いて出たような噺すら俺には嫌がらせにしか思えなかった。
だが、オマエの面ァ見た瞬間。
綺麗サッパリ吹き飛んだ。
正確にはオマエから飛んで来てた蝶を目にして思わず顔が緩んだ。
ホント絶大な威力だよなァ。
オマエ自身、更々自覚して無えようだが今更取り繕わなくとも充分過ぎる位ェに満たされてる。
癒されて、支えられて。
俺はオマエから色々なモンを貰ってる。
だから、俺もオマエには色々なモンを遣りてえと願う。
こう云う事は「互いに」じゃねえと意味無えからさ。
今宵も目一杯、
オマエが好きだぜ。
共に微睡みを。
── 嵐ノ前ニ ──
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138 :
志波海燕
2011/01/31(月)07:28:31
伐れと謂われりゃ斬り、殺れと命じられずとも逝かせてやる。
御旗を掲げるのは官軍を名乗りてえだけの話で、其れが無くとも刄は奮える。
仇を見据え
前を向け
迷うて得るは
_のみぞ
今迄だって幾度となく遣って来た。
最後に頼れるのは手前のみ、アテにするだけ莫迦を見る。
真の仇を
永久に
忘れるなかれ
アア、解ってる。
往くぜ、相棒。
── 朝日 ──
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139 :
志波海燕
2011/02/02(水)14:26:47
中々浮上しねえ。
無駄に高くすりゃ吐き気を催しやがる。
アア、畜生。
嗚咽なんざ糞喰らえ。
── 駄 ──
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140 :
朽木白哉
2011/02/02(水)20:15:13
安穏たる世界を択び臆病者の座に甘んじるか、
はたまた疾風迅雷拡がる世を選び英雄になり得る路を歩み続けるか。
砕け消えても
変えては挑め
然すれば何れ
光を得られん
斯様にも労力を費やす事になろうとは思いもせなんだが、何れは通る路だと思えば然も有りなん、か。
貴様は何を欲し、何を求める。
今一度問うてみよ。
貴様自身の刃に。
貴様自身の魂に。
見詰めるは唯一点のみぞ。
喚くは愚行也。
── 無 ──
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