アマゾン

綴一覧
┗2285.[時計の針を亡くした時計](101-105/177)

|||1-||||リロ
101 :朽木ルキア
2009/08/14(金)07:49:42



>あ。


しまった…。
忘れ物をしてしまった。


---------------



今日は井上達と[しょっぴんぐ]とやらをしてくるぞ。
何やら初めての事だからな、早目に目が覚めてしまったのだ。
(一護は未だ寝ている。どうやら昨日遅くまで勉強していたらしい。)
(宿題?何だそれは。)


とにかく、少し早目に家を出たのだが…。
財布をおもいっきり忘れてしまったのだ。
(ちなみにチャッピー柄の、浦原にサービスで貰った蝦蟇口だ。)


慌てて取りに帰ったら、一護が起きている。
もう出かけると言ったら、早い、と言っていたが、早くても良いのだ。

初めての事は、最初が肝心なのだ。
遅刻したくはない、と意気込んだ私に、一護が不思議そうな顔をしていた。



「…でも、まだ7時だぜ?お前、昨日集合は9時とか言ってなかったか?」




…………流石に早過ぎか?


---------------

結局、一護のアドバイスにより、8時半過ぎたら行く事にした。

>今日はとても楽しみなのだ。
だから、一日を有意義に過ごしたいと思う。

[返信][削除][編集]

102 :阿近
2009/08/15(土)21:26:44



握り飯。
俺は塩で充分派。

鵯洲は梅干し派。
酸味が何とも言えないらしい。

リンはチョコ派。
………。



>…………………チョコ派?




---------------

甘い菓子が好きだからって、そりゃねぇだろ。
そう言ったら冗談ですよ、と返ってきた。

当たり前だよな。


>いや、冗談じゃなかったら、笑えねぇかも。
考えただけで…胸やけが。

[返信][削除][編集]

103 :黒崎一護
2009/08/16(日)22:45:34



>夢をみた。

---------------




ざわざわ。
ざわざわ。



周りはざわめき、俺を急かしているようだ。
何を急かされているのか、それは解らないけれど、とにかく俺は急がなきゃなんねぇ。


黒い道。
丘に見える、真っ白な教会。
響く鐘の音色は、何の鎮魂歌だろうか。
それとも戦に向かう戦友の無事を願う、悼み唄。

丘に上る俺を、見つめる姿がある。
今にも泣き出しそうな、けれどその表情に浮かべられる、それ。
愉悦。
快楽。
嘲り。

あれは、誰の―――、





(ふざけた話だ。)

それこそ、悪ィ冗談だ。



鐘が鳴る。
俺をせき立てるそれは何だ。
責める様な声の主を、教えてくれないか。

無理だ。
それは、■の姿であって、俺ではないのに、自分自身を責める声だった。


手を伸ばされた。
その手に、捕まる。
そして、俺は丘から突き落とされる感覚。

気付いたら海に落ちていた。
目が見えなくなる位に、視界は色に遮られた。

白い海。
白濁の海。
その海には、深き場所まで、黒い雨が降る。





(ふざけた話だ。)









---------------

>夢だった。



朝。
寝汗が酷い俺は、額を手の甲で拭った。

ふざけた話だ。
何の悲劇だ。
(違うだろ、これは喜劇だ。)


吐き出した溜息は、顎から滴り落ちる汗と一緒に、シーツに落ちては消えた。
(■が■である限り、急いては、責め立てて、そして白い海に突き落とされる、寓話。)

[返信][削除][編集]

104 :阿近
2009/08/17(月)20:41:14




映像化すんのは簡単だ。
例えば檜佐木副隊長が松本副隊長の水着姿が見てぇ、っていうなら、直ぐにでもプログラムを組めば、それは出来る。


だけど難しいのは、実体化…正確に言えば、同じ人間を作る事だ。
義骸とは、違う。
その人物と、そっくりな人間を作る、って事だ。
無理な話でもないが、同じ人間であろうと、些細な違いが生まれちまうんだ。


自分がもう一人欲しい、なんてたまに思うが、俺なんてのは二人もいたら邪魔だしな。
同じ人間はできねぇ。
つまり、もう一人、なんて望んでも到底無理な話だ。




>…無理だ、と言われ続けると、やりたくはなるんだけどな。

[返信][削除][編集]

105 :阿近
2009/08/18(火)21:47:22




>西暦20××。
>俺達は、史上最悪の戦いを迎えていた―――。


---------------


夜。
ヤツはやって来た。


左頬に来たかと思えば、次は右臑だ。
俺の平手は空を切り、そのまま自分の臑を叩いてしまう。

鳴る音に片手で払おうとするが、敵はヤツだけではないらしい。
ヤツ等は二匹居る。
確実に徒党を組んで、俺を狙ってやがる。


俺は膨らんだ箇所を掻きむしりたい衝動を抑え、ヤツ等との戦いに備える。
ヤツ等は隙を狙って、何時だって俺を狙っているんだ。
だから一片足りとも油断を見せてはいけない。

ヤツ等は今も今か今かと狙っている。
足も、腕も、首も、どこもかしかも。


負けてたまるか。
絶対に負けられねぇ戦いが、今夜もあるかと思うと、寝る気が失せる。



俺はやる。
だから首洗って待ってろ、この野郎。



>蚊め…!

[返信][削除][編集]

|||1-||||リロ

[戻る][設定][支配人の部屋]
WHOCARES.JP