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┗2511.蒼紫-aoshi-(126-130/177)
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126 :
檜佐木修兵
2010/05/04(火)20:15:23
>南柯夢
己呑まれて尚浸るは美酒
醒めて残りし空箱に
時は等しく在ったと歎く
日も温かくなった最近
縁側に入り浸る俺。
これこそ風情、あわや哀れか
まぁ言っちゃなんだが
なんつーか、少々日差しが
キツイ気もするんだよな
鋭い女と日光は嫌われる
なんて言うもんだぜ?
床の冷たさが無くなる
日に屈する温度に触れながら
それも恩恵ととるしかねぇ
人の身体かと溜め息ついて
酒じゃねぇが熱い茶を啜る
また終いに進む時は等しく
俺と日差しを追いやり尽きる
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127 :
檜佐木修兵
2010/05/10(月)20:17:24
>薄二藍
離るに逆らう掌を浸し
一つの塊と成り下がる
目が後ろにあったら
手がもう一本あれば
仕事も捗るじゃねぇか
疲れが溜まったのか奴ら
そんな事を言いだした
できる事が増えりゃ
望まれる事も大きくなる
変わりゃしねぇさ
そう言ったが少し
自分の手に視線を落とす
>…変わらないっすよ
っ…わかってるよ
ただ俺は…
>変わらない事が嬉しくて
ただ少しだけ、頬が緩んだ
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128 :
檜佐木修兵
2010/05/11(火)20:03:50
風が走る 風と走る
雨が歌う 雨と歌う
走る足が透ける時
震える喉が消える時
>全ては流球に還り尽く
周りは常に歩ける土がある
周りは常に跳ね近づく空がある
世界は縦横に常に広がる
唯目に力が無い故に
存在が消され見えず
唯声に勝る音が在る故
届くはずの声に気づかない
視野を広げても限りがあり
常に縦横を持つこの球は
常に空間と共に在る
>見えない事に意味を為す
それも生す者の理か
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129 :
檜佐木修兵
2010/06/12(土)22:51:16
>誘惑
歩に絡む蜘蛛糸の如く
在りを消せぬ夢幻に
阻むを念うは過ぎしこと
お前を呼びはしないのに
ひょっこり、なんて言葉が
似合うような今の俺かもな
久しく縁側にも
腰を下ろしてねぇ残念な日々
まァただ緑酒と四夜の変化には
少しじっくり魅入った
そしたらとんだ回し物を
見つけちまったぜ、橙
ちょっと足が竦んだからな
また今度考えるとするか
断じてビビってねぇからな
兄貴も思い詰めるなよ
時間があればと悔やむけど
残念、俺はあんたが好きだから
声かけずにはいられない
…でかい口たたいてすいません
後は、そーだな満了の祝い
綾瀬川…もだけどよ
初めに帰って織姫ちゃんに
優しさはあの時のまま
美しいままあってほしいな
まぁ俺が願うこともないだろうが
近況は秘密。
秘密って使ってみたかった
そんだけだけど。
久しぶりの筆は持ちづれぇ
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130 :
檜佐木修兵
2010/08/01(日)23:15:35
>反実仮想
鶯の声なくあらば
深雪の里に春は舞わず
蛍の光落つるとき
赤く染まると木々は知る
>痛みの中に在る故に
>生かされている今を知る
肌を滑る刃に伴い
痛む割れ目に目を向ける
自分の存在を意識するのに
孤立、一人ってのは好都合
嫌う感覚は必要で
好む思いは不必要な
上手くいかねぇな、この世界
ただひとつ信じられると
自身の思う道を歩くも
それがどこまで真実で
どのくらい自分の"まま"なのか
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