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┗2009.黎明の黒雨(143-152/161)
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152 :
薬売り(モノノ怪)
2024/06/21(金) 18:25
貴方が視ているものが全てだ。感触も、匂いも、音も。共有したとて、互いに感じるものが同じとは限らない。何人も殺めた貴方ならば此の感情が解る筈、と思うのは浅はか過ぎやしますかね。……お蝶さん。牢獄からは逃れられましたか。……いやぁ、其れは良かった。これ以上殺めては成りませんよ。
暗い昏い海の底。己が内に在りながら、決して覗いてはならぬ場所。一度覗いて仕舞ったが最後、深く深くに沈められ帰って来る事なぞ出来やしない。人の情念も其処から生まれ出でると言っても過言ではないのです。悍ましい程の情念が蜷局を巻き四肢を縛る。一度捕まって仕舞えば容易く動く事は出来ない。
「あの人も、あの人も!」
酷く理不尽な執着の行き着く先が此処だったとは、笑える。貴方は怖かったんだ。……怖かったんですよ。其の所為で此のザマだ。きっとこう、思って居ますね?「此の想いを、否、私の視ている景色を共有して居れば良かった。」……と。はい、はい。もしかすると、結末は違ったかも知れませんがね。然し貴方は声に出す事も、手を伸ばす事も叶わなかった。視ている事しか出来ないんですよ。貴方は。いつもそうでしょう。後悔の念を幾つ積み上げれば、気が済むのやら。紛い物の共有で満ちる心ならば海へ放って仕舞えばいい。別れを告げる準備は出来ましたか?……とは言っても、嘯く言ノ葉しか紡げないでしょうけど、ね。己を塗り固める嘘で動けないなんて事に成っても誰も救って差し上げる事なぞ出来やしないと云うのに。
貴方が手を伸ばす先に居るのは、誰だ。
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An Old Children's Song/美野春樹
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151 :
観音坂独歩(hpmi)
2024/06/03(月) 14:16
毎度毎度、俺は失ってから気が付く。傍に置いてくれてる事に甘えて、アンタならって期待して。ああ、そうか、俺は、最初から、アンタを見ていた。眠れない夜も一緒に居て、ふとあの仕草も見なくなったのは遠い昔だったな、なんて。今思えばきっとあの頃からこうなるのは決まっていた事で。「可愛い」なんて言わないでくれ。優しくしないでくれ。どうしてアンタは俺に微笑んでくれるんだ。この繋がりに何を求めていたんだろう。「おめでとう」を言う俺はちゃんと笑えていましたか。これ以上俺に優しくしないでください、どうか。涙も枯れず泣き腫らす俺は宛ら嬰児のようだ。こうなっても手を離せない俺は馬鹿だと思う、正直。きっと、貴方達の縁は切れないんだろう。俺は今まで通り隣に居る。アンタの隣にこんな事を言ったらまた手放す事になるから胸に秘めた儘で。今はこの言葉を贈ろう。
「おめでとう、お幸せに。」
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ツギハギスタッカート/とあ
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150 :
仲谷ひな子(スクールゾーン)
2024/05/16(木) 19:07
「今度彼氏紹介するね。」
何気無く発したその言葉にあたしは何て返ってくるのを期待してたんだろう。要に、何を期待してたんだろう。そんな心情を知ってか知らずか、
「マジ?じゃあ今度Wデートしようよ〜♡」
って。あたしは男なんていらないんだよ、本当は。要だって男取っ替え引っ替えなんだからさっさとあたしのモノになればいいのに。……ッあ゙ー!ナシ!今のナシで!取っては消えるそんな幻想に夢中になってないであたしの方を見たら?っていうのは事実だけどね。一生隣に居るのはあたしって早く気付けよ、バカ。
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ちるちる/REOL
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149 :
黛灰
2024/05/10(金) 15:29
全部君に捧げる、そう思って生きてきた筈なのに、振る舞ってきた筈なのに、俺じゃ駄目なのかな。掘っても掘っても、その宝石は見つからなかったのに。両手を見下ろす、土に汚れた其処は俺を嘲笑うかのようで。お前にはあの宝石は手に入らないよ。そう言われてる、ようで。心を奪えたのならどれだけ楽だろうか。俺に声を掛けてくれたのは奇跡だった。今も変わらず君はそこに居る。掘っても掘っても、その宝石は見つからなかったのに。背を向ける君に手を差し伸べるのは罪に等しいだろうか。恋しい、と言うのは罪なのだろうか。本当はこんなにも欲しがって手は宙を掻いているのに。
掘っても、掘っても、
その宝石等見つからなかったというのに。
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クイーンオブハート/いかさん
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148 :
黛灰
2024/05/01(水) 16:45
“永遠”を願う星。
今も、未来でも煌々と輝き続けるんだろう。
もう届かないけど、その軌跡は無駄じゃない。
六人目として見届けさせて。
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未成年/the GazettE
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147 :
セト(フラジール〜さよなら月の廃墟〜)
2024/04/27(土) 21:57
僕が独りぼっちになってからもう直ぐ三年になるね。きっと、君と過ごした軌跡を辿るにはもっと時間が掛かると思っていた。ねぇ、聞いて。あれから俺の手を取ってくれる人が沢山居たんだ。あの人も、あの人の愛も皆違ったカタチをしていた。あの人が恋しい、久方振りに思い出した感情。噫、依存というのはこういうものだった。全身を蝕む愛と絶望が僕に教えてくれた。そうか、そうだ、愛というものは依存、だった。あの人が居ないと駄目で、手を伸ばす。もう掴めやしないのに。はは、自分から手を離したのにね。でもあの時の衝動を間違ったものだとは感じていない。言ったでしょ?色んな愛を受け取ったって。君と僕とでは愛のカタチは歪で嵌まらなかったんだ、寂しい事だけどそれが事実。伸べられた手を、掴む。掴んだ、筈だった。でも手を伸べたのは僕の方からだった。こうして、ずっと君を待っている。ずっと。君には帰る場所があるかもしれないのに、それに気付かないフリをする程には盲目なんだ。聞いてしまえば楽なのに、それが酷く、怖い。僕の気持ちを見透かしてる君は、変わらず傍に居る。
こんな僕の感情を知りつつ傍に置いてるなんて、
馬鹿にしてる。
馬鹿にしてる。
馬鹿にしてる。
馬鹿にしてる。
馬鹿にしてる。
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昔の話/宮西希
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146 :
黛灰
2024/04/24(水) 09:06
新年度、忙殺されてる人が多いと思う。斯く言う俺もそう。クライアントさんからの依頼が次々と飛び込んで来る。有難い事ではあるんだけど……、話したい人達との時間が取れないのは正直キツい、な。あの人もあの人も返事を止めた儘だ。申し訳無い。繁忙期を越えたら沢山話そうね。それまでは俺の手を取った儘で居て。
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キメラ/ATOLS
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145 :
黛灰
2024/04/23(火) 15:35
近くに居るのに遠く感じる。こんなに、こんなに近くに居るのに。いつ手を離されるんだろうかって募る不安も俺の存在ごと消して。俺が握っているこの手は握り返されて居るんだろうか。そんな俺を嘲笑うかのように酷く優しい声色でこう言うんだ。
「此処に居るよ。」
言葉よりも深く。
手の中に転がる砕けた紫水晶の破片が煌めいてる。全部知ってるよ、なんて言うかのように。それは此方の台詞なのに。全部知ってるよ、誤魔化さなくていいよ。手を握ってるのは俺だけだって本当は知ってるんだ。でも君の口から出る言葉に絆されて斜め後ろを歩き続けてる。大丈夫、大丈夫だって、そう言うしかないでしょ。いつか君から告げられるまではこの破片を宝物として傍に置いていてもいいかな。此方を向かなくてもいいよ。俺が握る逆の手から別の香りがしてもいいよ。全部、全部知ってるから。あまりにも突然で別れを云えなくても、いいよ。なんて言ってはみたけど実際はなんで、どうして、って混乱しちゃうかもな。でも全部知ってるからこそ信じるよ。少なくとも今だけは傍から離れていかないって。
そんな夢を見ていよう。
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てをつないだらさようなら/とあ
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144 :
杉浦契(スクールゾーン)
2024/04/22(月) 21:12
………返信が来ない。既読は付くのに返信が無い。何してんだよ、横江。いつもはけーちゃんけーちゃん鬱陶しいくらいくっついてくるのに、彼奴は偶にこういう事をする。課題が終わらない?……の、かもな。そうは言っても一言くらい返事くれたっていいだろ。スタ爆するぞ、いいのか。いいのか横江礼。まぁやった所で「ほぁ!?なになにけーちゃゆ可愛いなぁぐへへ、今日も世界一可愛い!構って貰えなくて寂しかった?」とか直球で無遠慮に心にズカズカ上がり込んでくるんだろうな。……そうだよ、寂しいよ。だからこうしてスマホと睨めっこしてるんだろ。馬鹿みたいだと思うよ、私だって。お前が一言返せば済む話なんだよ、こんな悩みも。なんて自己中な発言も此処じゃ許されるだろ。忙しいなんて知るかよ、私に構え。甘やかせ。触れて、安心させろ。こんな事強請るのもお前だけだよ、横江。……チッ、私らしくもない……。疲れてんのかな。はぁ?彼奴に直接言え?嫌だよ、こんな事思ってるとか引かれたくないし。ハッキリ言うなぁ、根来の癖に。結局彼奴からの返信の無さについての悩みも解決しなかったし、私が此処で愚痴っただけになっちゃったな。明日学校行ったら問い詰めるから覚悟しとけよ。
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RE:/REOL
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143 :
薬売り(モノノ怪)
2024/04/21(日) 15:05
人の情念というものは深く根付いて他者を蝕むもの。
厄介なのは蝕んでいる自覚が出来ない事、ですよ。
蝕まれた側は記憶に其の人が刻み込まれる。
拒んでいようとも、心の奥深くへ。
はい、はい。
刃物を深く突き刺された心地と成るのでしょうね。
痛い、胸を締め付けて、唯々痛い。苦しい。
其れを吐露出来ないと如何成るのか。
考えただけで悍ましい。
吐き出す場所を得られぬ儘、
自分が自分で居ていいと認められない儘、
其の人の末路は果たして如何なるやら。
望んではならぬ、期待してはならぬ。
伸べられる手を掴んではならぬ。
もう、解っている筈……ですよ。
貴方は自分が傷付く道を歩みたいのか?
だったら……、さぁ、手を、離して。
例え其れで己が胸の内を覗く事になっても、
暗闇に惑う事に成っても。
きっと、……きっと、結末は違う筈だ。
めでたやめでたや、そういう結末か。
そうであると良い。
───……さぁて。
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三月がくるたびに/箏座
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