【文字色一覧】 【タグ一覧】 【カラーコード一覧】
スレ一覧
┗2009.黎明の黒雨(62-71/163)
▼|
前|
次|
1-|
新|
検|
書
71 :
黛灰
2022/02/08(火) 05:52
「今日逃げたら、明日はもっと大きな勇気が必要になるぞ。」
そんな言葉があるよね。でも、それでも俺は明日に逃げてしまう。多分、いや、……怖い、んだよね。どうなるかが明白であるが故に恐怖が拭えない。でもこれだけは伝えておかないといけない事で、いつかは、否、早い内に向き合わなければならない事で。向き合った所で俺の言葉が届くか解らない。それがまた俺の足を止めさせる要因になってる。……ねぇ、俺はさ、全部本音だったよ。其方は、どうだった?本音?あの言葉も、あの言葉も?信じてよかった?………ふ、…信じたからこそこうなったんだよ。知ってる、それくらい。君の匂いが消える。消えた。なのに鮮明に刻まれてしまったから、きっともう逃れられない。逃げる気なんて無いのかもしれないけど。どうしても忘れられない、忘れたくない出来事が短期間に多く有り過ぎて脳が処理しきれていないのが事実。防寒になんて成り得ない真白い布の重さも何もかもが生々しく残ってる。消し去るには、もう少し、もう少しだけ、時間を要するみたい。再構築なんか出来る筈も無い此処から、俺の言葉、思考を吐露してみた。
聞くな、見るな、…………届け。
背景音楽
ハレンチ/ちゃんみな
[
削除][
編集][
コピー]
70 :
黛灰
2022/02/06(日) 09:15
俺は嘘が下手、だと思う。それはもう壊滅的に。
最近、よく話してくれてる人が居たんだよね。なんでこんな急に仲良く話してくれるのか全く解らなくて、それでも楽しくて。「おはよう」だったり「おやすみ」だったり、そういう挨拶や他愛も無い会話を繰り返して、御互いに仕事の合間を縫っては顔を出してまた少し話して。そんな風に仕事の合間がメインの会話だったから決して会話数的なものは多くなかったんだけど一つ一つの会話が凄く濃くて、まるでずっと話していたかのような錯覚を覚える程には心を許してた。日常的に、例えばコンビニで商品を見かけては「あ、これ美味しそうだな。あの人に話してみようか。」とか「これあの人が話してた商品だな、買ってみようかな。」とか。日常に散りばめられたあの人との痕跡は確かに俺の心に刻み込まれてて、多分、恐らく、この日常は少なくとも暫く……数ヶ月は続いていくものなんだと思ってたから。優しい嘘を演じさせてたのはいつからだろう。少しずつ、少しずつ、何かがズレていってたのかもしれない。そのズレに気付かない俺はその傷を深めてた。し、恐らく向こうも、傷付いた事に気付いたのはごく最近なのかなって。俺の言葉で、言動で傷付けてしまった事に懺悔をする間も無い儘あの人は居なくなってて。「どうして?」って思いもある。どうして、なんて解り切ってる癖にさ。やっぱり皆、俺からの「有難う」は言わせてくれないんだ。君のその行動で「傷付いた」、とも言える立場では無くて。知らなかったとはいえ俺が君を傷付けたのは事実なんだから。幾ら懺悔の言葉を吐けど届かないんだから、この狭い部屋の静謐に「ごめん。」の一言が響くだけ。もう何も失いたくないのに、五指の隙間から溢れていくだけで何も掴めやしない。縋る様に何度も手を握り締めて流動体を掴もうだなんて、無様で滑稽だ。……叶うのであれば、また会って「________。」って伝えたい。
………なんてね、嘘だよ。
背景音楽
GENTLE LIE/the GazettE
[
削除][
編集][
コピー]
69 :
黛灰
2022/02/06(日) 00:56
「有難う。」
その一言が届けばいい。
「やっぱり駄目か。」
その一言は消えればいい。
背景音楽
25時の憂鬱/ムック
[
削除][
編集][
コピー]
68 :
仲谷ひな子(スクールゾーン)
2022/02/05(土) 15:01
今日は約束を取り付けた日。
なんて事の無い。
彼奴の為に髪型もメイクもネイルも変えた。
なのに、なのにさぁ!
ねぇ!?また寝坊とか嘘でしょ!?
あの馬鹿、本当に来る気ある?
……というか、こんなあたしを見て嗤ってる?
有り得る、全ッ然有り得る。要だし。
なんで、なんでこんなに必死になってるんだろ。
「あたしの事考えて。」
「あたしだけ見てて。」
そんな考えがぐるぐるぐるぐる巡ってる。
彼氏が出来た事を教えてくれなかったの、
正直未だ根に持ってるからな。覚えとけよ。
……でも。
「ピヨ〜、また別れちゃった。」
なんてのはきっと一番に言ってくるんだ。
慰めの言葉を求めるでもなく、然り気無く。
「ふーん。」
そう返すあたしの口許に浮かぶ笑みには気付いてる?
背景音楽
RE:/れをる
[
削除][
編集][
コピー]
67 :
飴村乱数(hpmi)
2022/02/05(土) 14:38
───……あーぁ、ムカつく。ムカつく。なんなの、どうしてボクの事見てくんないの。つまんなーい!つまんないつまんない!ボクばっかり!いっつもボクばっかり!そろそろ愛も底を尽きる。与えてばかり。ボクだけが与えて、満足したらポイ。滑稽じゃない?地面に貼り付くガムの方がまだマシだよね。
……ねぇ、有限なんだよ。誰にでも愛を振り撒いてる訳でも無いの!どうして皆ボクを独りにするの。面白くない、…そんなのやだ。わかんない。ボクを選んで、依存してよ。依存させてよ。……はァ、……独りにされるなら最初から独りを選んだ方がいい。
選んだ方がいい、その筈なのに、独りを選んでる筈なのに視界に映り込む子が居たんだ。でも、やっぱり駄目だった。その子は与えてくれたんだよ、ボクに。それもきっと無自覚だった。本当にタチが悪い。チラついたそれに喉から手が出てしまいそうで。でもね、ボクはそれを欲しちゃ駄目だったから。甘い甘い香りのするそれから顔を背けて、いつも通りに接したんだ。
ボクの視界に映るのはいつも背中ばかり。
見送ってばかり。真正面からボクを見てよ。
ボクは皆の感情のゴミ箱なのに。求められれば愛を与えて、囁いて、……置いてかれて。ばっかみたい。
…だからさ、お願い。今だけ傍にいて。ボクの我儘聞いて、甘やかして。キャンディなんかじゃ、ドーナツなんかじゃ満たされない。胸ンとこが空っぽなの。寒いよ。満たされたい。……いいでしょ。偶にはこういうの、望んだって。…求めたって、いいでしょ。
……赦してよ。
背景音楽
瞞し/the GazettE
[
削除][
編集][
コピー]
66 :
セト(FRAGILE~さよなら月の廃墟~)
2022/02/03(木) 13:01
おじいさんが死んでから、僕は
本当に独りぼっちになった。
そんな中で僕に語り掛けてくる
無機質で優しい声、
強気な凛とした声、
意地悪で温かい声。
冷たく渇いた心を潤すのは確かな事実で。
でも、その声も直に聴こえなくなるのは
痛い程に解っていたんだ。
或る日、穏やかで儚い声が、僕を呼んだ。
幾つもの輝きが空を彩る中
僕達は他愛の無い会話をした。
二人草叢に寝転がって、
遥か上を見上げて、
君は時折僕を見詰めて。
「どうしたの?」って聞くと、
「なんでもない。」って返ってくる。
多分、……ううん、きっと、
君も別れを識っていたから。
別れを識っていて、僕を知らない君。
僕は譫言の様に投げ掛ける。
「ねぇ、星が綺麗だね。」
背景音楽
飛簾/BJ-AKI
[
削除][
編集][
コピー]
65 :
黛灰
2022/02/01(火) 13:08
三年前、どう足掻いても得られなかったモノを、今、こんなにも簡単に貰えた。それで、俺の口から出た言葉は。
───……笑っちゃうよね。何よりも喪失に怯えている癖に、こうしてまた失うんだよ。「___。」その一言を言えばいいだけなのに、俺の口から紡がれる事は無くて。また同じ事の繰り返し、これでいいの?本当に?なんて自問を何度も何度も反復した所で、もう終わっちゃったんだ。俺の言葉の真意を汲むなんて絶対出来ないし、別にそんな事させたい訳でも無いし。何より相手を困らせたくないから、基本的に俺は口を閉ざして本心は胸の奥深くに閉じ込める。もし、本当にもしもまた会えたら。その時はこの言葉を告げてもいいかな。
きっと、君は困った風に笑うけれど。
背景音楽
失楽園/女王蜂
[
削除][
編集][
コピー]
64 :
黛灰
2022/02/01(火) 05:26
俺は結構欲張りな気質らしい。欲張り、というか……子供っぽい質?アレが欲しい、コレも欲しい。コレが手に入るならこうじゃなきゃ嫌だ。色んな我儘が出て来るんだけどそれを実行させるだけの傍若無人っぷりには至らない。でも腹には抱えているからその不満が偶に幼児の駄々のように爆発する。その所為で仕事中コードの打ち間違えの酷い事。そんなミスする?って所までミスするものだから溜まったモンじゃない。俺が抱えている不満、実は並べてみればたった一つだけで、周りからしてみれば「え?そんな事?それだけ?」らしいんだけど手に入らないものは仕方無いし、もしかしたら俺には一生縁の無い事なのかもしれない。仮に、万が一手に入ったとして一気に思考やら何やらが鈍ってしまうのは目に見えてるし、もしかしたら手に入らない今の状態がきっと精神衛生上は良い事なのかもしれないね。抑も、俺なんかが望んで良い事か?手にした瞬間崩落して五指の隙間から流れていってしまうんじゃないかとも思ってるから、……なんだろうね。手に入れたいけど手に入らない方がいい、でも手に入らない事に不満は抱いてる。みたいな変な精神状態になってる。厄介だよね。何よりも厄介なのは「なんで俺だけ。」って考えがチラつく事。この程度の事は幾らだって抱えてる人が居る訳だから我慢するべきなんだよ。今までだって我慢出来てたんだから今更どうこう言うべきでもなくて。ずっと、一生抱えて墓に入るくらいの精神で居なきゃいけなくて。なんで、どうして今こんな考えが顔を覗かせたのかというと、やっぱり、「喪失」が大きい。何が、っていうのは伏せるけど……足元が崩れ落ちる感覚、久々に感じた。気付いたその時は奈落の底、縋る場所なんて一つも無い。手を伸ばして掴んだのは蜃気楼、幻だった。確かに其処に在ると過信していた。過信して、寄り掛かっていた。あの言葉を信じて、何もかもを委ねてしまっていた。
「_____、____。」
……その一言を溢さない代わりに、ずっと此処に居ていいんだと甘えた。幼稚な我儘を抱いた。もうその我儘すら聞いて貰えないのに、この身を委ねてしまう場所なんて無いのに、はりぼてを作り上げて其処に身を寄せている。
俺は、俺自身を欺く為に
自分に腹の底まで疑われる為に
此処に存在した?
背景音楽
TOMOSHIBI/麻天狼
[
削除][
編集][
コピー]
63 :
セト(FRAGILE~さよなら月の廃墟~)
2022/01/29(土) 04:37
私が未だ、自分の感情に
何の疑いも持っていなかった、あの時。
笑いかけてくれた、甘い声。幼い笑顔。
一緒に見た、夜を灼いて行く朝焼け。
全てが私にとっての宝石で、
永遠に輝き続ける宝物になって。
君が伸ばしてくれた手を、疑いも無く握り返して。
嗚呼……きっとその選択は消えないのか。
何処か遠くに、君が導き出した答えを見た。
背景音楽
Luv Letter/DJ Okawari
[
削除][
編集][
コピー]
62 :
黛灰
2022/01/28(金) 02:13
様々な「_」を書き記していた紙を、破いた。
なんてことのない、破いてしまえば唯の紙屑だ。
あんなに大事に抱えていた「_」だって、所詮こんなモノ。
あんなに、どろどろと思考を搦め取る言葉だって、
必死に綴った懺悔に酷似した「_」だって、
呆気無く塵になってしまった。
今度こそ、すっかり侵食してしまった
それを棄てようと思った。
けれど、どうしても上手くいかない。
破けど破けど、破くだけ胸に刻み込まれる「_」。
どうして、俺はまた懲りずに「_」するんだろう。
こうして俺は「_」する事を忘れられない、
逃れられないみたいだ。
滑稽だと思うよ、自分でも。
だから、思い切り笑い飛ばして。せめて。
俺だって、これ以上、……これ以上は傷付きたくはない。
それでも今は、今だけは、この目の前の真実だけを
「_」して居たかった。
それが所詮叶わない願いだとしても。
結局俺は、未だに師匠の言葉に囚われた儘、らしい。
だけど、後悔なんて一つもしていない。
どうして?それは、これも俺の一つだから。
何より、情けなく後悔を「愛」するよりはマシでしょ。
背景音楽
mimic/ナイトメア
[
削除][
編集][
コピー]
▲|
前|
次|
1-|
新|
検|
書
[
戻る][
設定][
Admin]