これはとある話。
夜、暑い日も続くけど日が沈めば少し涼しい時間帯。お腹空いたから台所行ったら、ぼんやりと光ってるそこでは誰か立っていて。ぶつぶつ何かを呟きながら何かを切っていた。
「なんだ…?」
気になった僕は近付いて…よく見ると、まな板には真っ赤な鮮血が溜まり、それが流し台に流れ落ちて赤い水溜まりを作っていた。ぶつり、ぶつりと鋭い包丁で塊を切って、それを銀のボウルに入れればぐちゃぐちゃに捏ねて…
あれは…あれは…そう……
「ハンバーグだ!!」
肉汁たっぷり。ソースと絡むそれはめちゃくちゃ美味しい。その日はハンバーグだった。
だけど…僕の恐怖はここから始まった……
「米が炊けてねぇーーーーーーー!!!!」